マルウェア作成に日本語の開発言語、OSを破壊

トレンドマイクロは、日本語のプログラミング言語「プロデル」によって作成されたマルウェアを発見した。

» 2012年12月07日 13時47分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは12月7日、11月度のインターネット脅威レポートを発表し、日本語のプログラミング言語「プロデル」によって作成されたマルウェア「TROJ_DELETER.AF」を発見したと報告した。

 同社によるとこのマルウェアは、海外製ゲームの「Minecraft」を装ったもの。「自作Minecraft.exe」というファイル名で国内のゲームコミュニティサイトで流通していたという。感染するとPC内のOSを含む全てのファイルを削除され、OSを起動できなくなる恐れがある。実際の感染は少数だった。

 以前には日本語の開発言語「TTSneo」で作成されたマルウェア「TSPY_KEYLOG.AG」が2011年2月に見つかっている。TSPY_KEYLOG.AGは、SkypeのインストールモジュールやYahoo!メールのアプリケーションを装ってユーザーにインストールを促し、実行してしまうとユーザーをアフィリエイトサイトに誘導していた。

 マルウェア作成では一般的にC/C++やC#、VB.NET、Java、アセンブリなどが使われるが、単純な機能を簡単に設計する上で日本語のプログラミング言語も使われ始めているという。同社は、「攻撃者の選択肢が今後も広がっていくことを懸念される」と解説している。

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