ソーシャル融合を進めたNotes/DominoとConnectionsの最新版、日本IBMが発表

最新版のNotes/Domino 9.0 Social EditionおよびConnections 4.5を3月中にリリースする。

» 2013年03月12日 17時19分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本IBMは3月12日、コラボレーションソフトウェアの最新版「IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition」と、ソーシャルソフトウェアの最新版「IBM Connections 4.5」群を発表した。Notes Dominoは21日から、Connectionsは29日からダウンロード提供を開始する。

 Notes/Domino 9.0は5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。バージョン8.5.3からConnectionsの一部機能を取り入れているが、最新版では「Social Edition」と銘打つ通り、ソーシャル連携機能を大幅に強化。Notesクライアント上で「Activity Stream」と呼ばれるタイムライン表示が可能になり、ユーザーに関連する情報を一元的な把握できるようになった。OpenSocial対応ツールとの連携によって、メールやActivity Streamからファイルやコメントの共有といった操作を実現している。

 また、旧バージョンのユーザーを焦点にした「Notes Browser Plug-in」も提供。Windows Vista以降で動作するInternet ExplorerやFirefox向けのプラグインで、Notes DBを改修することなく、クライアントソフトとほぼ同じ内容やレイアウトの画面のまま、WebブラウザからNotesを利用できるようにする。Webメールの「iNotes Web Access」ではWebブラウザからファイル連携やLive Textをサポートしている。

Connectionsとの機能統合を進めたNotes/Domino 9.0

 モバイル対応も強化しており、クライアントOSではWindows Phoneや8(ProおよびRT)に対応した。開発ツールの「XPages」ではモバイルデバイス向け開発のパーツ群と標準装備する。

 Connections 4.5ではコンテンツ管理機能の「IBM Connections Content Manager 4.5」を追加。Connections上でコンテンツの承認や権限設定などの管理と、タグ付けや「いいね」ボタン、フォローなどの機能によるコンテンツ活用を支援する。Connections本体でも特定の個人へ容易にメッセージを送信できる「@mention」機能を追加したほか、OutlookからConnectionsのコンテンツに直接アクセスできるようにした。

 IBM Connections Content Manager 4.5は単体でも提供されるが、同社は今バージョンからはスイート版を提供。Connections、Content Manager、Sametime SUT Lite、Sametime Advancedの4製品をパッケージ化している。

 新製品はいずれもオンプレミス版となるが、コラボレーション・ソリューションズ事業部長の三浦美穂氏は、「今後1年以内にオンプレミス版とほぼ同等のクラウド版を提供したい」と語っている。Notes/Domino 9.0のライセンス価格は1ユーザーあたり2万3600円(税別、1000ユーザー時)から。

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