Google、Chrome OSを部分ハッキングした挑戦者に4万ドル贈呈

挑戦者の「Pinkie Pie」は、不安定ながらも悪用可能な脆弱性の存在を実証し、4万ドルの賞金を贈呈された。

» 2013年03月19日 07時19分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは3月18日、今年で3回目となる同社独自のハッキングコンペ「Pwnium」で、Chrome OSの部分ハッキングに成功した挑戦者に4万ドルの賞金を贈呈したと発表した。

 Pwnium 3はカナダのバンクーバーで開かれたセキュリティカンファレンスに合わせて3月8日に開催。挑戦者の「Pinkie Pie」は、ビデオ解析、Linuxカーネルのバグ、設定ファイルエラーなどの脆弱性情報を提示し、不安定ながらもこのうちの1つを悪用できることを実証した。

 Googleは、これを受けてChrome OS安定版のアップデートを3月15日に公開し、Pinkie Pieが発見した2件の脆弱性を修正している。Pinkie Pieは2012年3月と10月に開かれた第1回目と2回目のPwniumでも、Chromeのセキュリティ破りに成功していた。

 Googleは今年、Hewlett-Packard(HP)傘下のTippingPointが主催した「Pwn2Own」にもスポンサーとして復帰した。Pwn2Ownではセキュリティ企業MWR Labsの研究者が2件の脆弱性を使ってChromeブラウザのセキュリティを破ることに成功し、1位の賞金を獲得している。この脆弱性を修正したChromeブラウザ安定版のアップデートは3月7日に公開された。

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