BBソフトサービスは3月度のインターネット詐欺レポートで、前月に引き続いて詐欺行為を行う集団などが継続的に活動を続けていると報告した。
BBソフトサービスは4月5日、3月度のインターネット詐欺レポートを発表した。同レポートは、BBソフトサービスの提供するセキュリティ対策ソフト「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。
レポートによると、3月のインターネット詐欺サイトの検知数は48万5766件で、前月比1.0%増となった。検出されたネット詐欺の種類別では、「ワンクリック・不当請求詐欺サイト」が前月比0.4ポイント増の97.9%、「フィッシング詐欺サイト」が同0.1ポイント減の0.4%、「マルウエア感染サイト」が同0.2ポイント減の0.8%、「ボーガスウェア配布サイト」が前月比変わらずの0.5%、「ぜい弱性悪用サイト」が前月比0.1ポイント減の0.2%となっている。
前月に引き続き、検知されていた詐欺サイトのドメイン変更や、同一ドメインでの取り扱い商材の変更など、詐欺サイト特有のサイト更新の動きが見られ、詐欺行為を行う集団などが継続的に活動を続けているものと考えられるとレポートでは分析している。
検知された悪質サイトは、「タダでもらえる」「当選しました」という金銭メリットでだます詐欺サイトや、一流ブランド商品の販売詐欺サイトが多くみられたという。
こうした詐欺サイトは、URLが発見・通報されてもアクセスがブロックされないよう、一つの詐欺サイトに対して、URLパターンをあらかじめ大量に生成されており、URLをブラックリストに登録する方法では事実上詐欺サイトへのアクセスを完全に防ぐことができない。そのため、アクセスするサイトをリアルタイムに診断するネット詐欺専用ソフトウェアによるセキュリティの強化が望まれるとしている。
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