紛失や盗難での情報漏えいを防ぐスマホやタブレットの設定ワザ

モバイル端末の紛失や盗難に伴う情報漏えいを防止する手段について、IPAがマニュアルを公開している。

» 2013年04月26日 13時21分 公開
[ITmedia]
Androidタブレットの場合

 簡単に持ち歩きができるスマートフォンやタブレット端末は、盗難や紛失の危険性が高く、端末が第三者の手に渡れば簡単に情報を盗み取られてしまいかねない。情報処理推進機構(IPA)が4月26日、「情報漏えいを防ぐためのモバイルデバイス等設定マニュアル」を公開して、モバイル機器における情報セキュリティ対策への活用を呼び掛けている。

 IPAが公開したマニュアルは、「実践編」と「解説編」の2部構成。実践編ではモバイル端末を利用する人を対象に、端末のロック方法やファイルの暗号化といった情報を保護するための具体的な手法例、持ち運ぶ情報の価値に沿った対策例、そして、代表的な製品ごとの設定手法の実例を紹介している。

 具体的な設定方法は、画面遷移を示して解説し、情報セキュリティに詳しくない人でもすぐに対策できるにようにした。具体的にはWindows7/8、iOS 6、Android 4.xでの端末ロックによる利用者認証の有効化や、端末ロックによる利用者認証の安全性強化、HDDやフォルダの暗号化設定、Microsoft OfficeやAdobe Acrobatでのファイル暗号化設定の有効化、Imationの指紋認証付きUSBメモリ、端末起動時および端末ロックなどについて触れている。

 また、解説編では適切に暗号化するために、最低限知っておくべき暗号化の必要性や仕組み、情報漏えい対策として正しく安全に機能させるために必要な点などを解説する。

 IPAでは「モバイル端末の紛失や盗難などの際の情報漏えいを防止する手段としては、デバイスや格納してある情報に暗号化の設定を適切に施しておくことが有効」としている。

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