モバイル端末の紛失・盗難における本当のリスクとは?

モバイル端末を狙うマルウェアの危険性に備えると同時に、端末の紛失や盗難に備えることも重要だ。そのためのヒントとは?

» 2012年08月09日 13時01分 公開
[Robert Siciliano,McAfee]

(このコンテンツはマカフィー「McAfee Blog Central」からの転載です。一部を変更しています。)

ユーザーとモバイル端末を保護する必要性とヒント

 携帯電話を紛失したらどうなるか、改めて考えてみたことがありますか? 現在、私たちは、これまで以上に携帯電話に依存しています。携帯電話が最もパーソナルなコンピュータとしての役割を果たすようになったため、その紛失や盗難、また、ハッキング被害は、多くの人にとって悪夢であるといえるでしょう。

 私たちの半数は、「携帯電話を紛失するくらいなら、財布の方がまだよい」と感じているようです。それにもかかわらず、実際自分のモバイル端末にセキュリティ対策を施している人は、わずか4%であるという数字が出ています。

 財布を無くしたとき、私たちの最初の反応は、まずクレジットカードを止め、免許の再発行を申請することでしょう。携帯電話を無くしたときは、代わりを購入する面倒や出費について考えます。しかし、そのような悩みは氷山の一角にしか過ぎないのです。端末に保存された写真、電子メール、テキストメッセージ、アプリケーションなどは、サイバー犯罪者にとって、私たちの個人情報、プライバシー、銀行口座にまでアクセスするためのきっかけになることは気づいていないのです。

 スマートフォンやその中に入っているコンテンツを元通りにするために、18時間もの時間を消費する可能性があります。

 当然のことですが、モバイル端末は場所を移動します。それによって盗まれたり紛失したりしやすく、またモバイル端末の画面やキーボードは、肩越しにのぞき見られる可能性も高いというわけです。

 モバイル端末を保護する時間を取りましょう。以下に、そのためのヒントを挙げておきます。

  1. 携帯電話を公共の場に放置しない
  2. モバイルデバイスにはパスワードをかけて、一定時間が過ぎると自動でロックするよう設定しておく
  3. オンラインバンキングやショッピングサイトを利用している場合は、必ずログアウトし、「ログイン情報を記憶する」機能を選択しない
  4. 端末に保存されている情報のバックアップやリストア、紛失・盗難時における遠隔からの位置確認やデータ削除、ウイルス対策、Webとアプリケーションの保護などといった、盗難防止機能を備えているモバイル端末保護ツールを使用する

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