Adobe、Flash Player更新版を公開 脆弱性を修正

特にWindows版は差し迫った危険があるとされ、できるだけ早くアップデートを適用する必要がある。

» 2013年06月12日 07時19分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemsは6月11日、Flash Playerのセキュリティアップデートを公開し、1件の深刻な脆弱性を修正した。

 同社のセキュリティ情報によると、今回のアップデートではメモリ破損の脆弱性に対処した。悪用された場合、攻撃者に任意のコードを実行され、システムを制御される恐れがある。

 この脆弱性を修正したFlash Playerの更新版は、11.7.700.224(Windows向け)、11.7.700.225(Mac向け)、11.2.202.291(Linux向け)、11.1.115.63(Android 4.x向け)、11.1.111.59(Android 3.x/2.x向け)の各バージョンとなる。

 特にWindows版は優先度が3段階で最も高い「1」と定義され、攻撃に利用される差し迫った危険があることから、できるだけ早くアップデートを適用する必要がある。

 Google ChromeおよびWindows 8に搭載のInternet Explorer 10に組み込まれたFlash Playerは、自動的に最新バージョンに更新される。

 また、Adobe AIRはバージョン3.7.0.2090(WindowsとAndroid向け)、3.7.0.2100(Mac向け)にそれぞれ更新された。

 なお、WindowsとMac向けのFlash Playerについては、7月9日をもってバージョン10.3のサポートが終了し、11.7が延長サポート版として10.3に置き換わる。引き続きセキュリティアップデートを受け取るためにはFlash Player 11.7、または次期バージョンのFlash Player 11.8に更新する必要がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ