コンテンツアプリ市場ではデジタルマーケティングやモビリティ対応が牽引役――IDC調べ

IDC Japanは、国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場予測を発表した。

» 2013年08月14日 16時02分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは8月14日、2012年の国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場の分析と、2013〜2017年の市場予測を発表した。

 それによると、電子メールアプリケーション/会議アプリケーションなどを含む「コラボレーティブアプリケーション市場」、コンテンツ管理ソフトウェア/エンタープライズポータルなどを含む「コンテンツアプリケーション市場」を合わせた2012年の市場規模は、前年比4.4%増の1031億8200万円になった。2011年までは国内経済状況などの影響によって、成長率が3%前後と低下していたが、2012年は経済状況/オフィス向けIT投資の回復により、過去4年で初めて1000億円を突破した。

 セグメント別でみると、コラボレーティブアプリケーション市場は電子メール/グループウェアの飽和やクラウドへの移行により成長が緩やかになっている。会議アプリケーション/エンタープライズソーシャルソフトウェアなどの成長率は高く、市場が二極化しているという。この影響により、2012年の同市場は前年比2.5%増の591億800万円だった同社は推定する。

 コンテンツアプリケーション市場は、デジタルマーケティングやカスタマーエクスペリエンスソリューション、モビリティ対応などの新たな促進要因が登場し、市場ではJ-SOXなど法制度への対応重要からシフトしつつある。こうした影響から、同市場は前年比6.9%増の440億7400万円になったと推定している。

 2013年以降の国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場をみると、成長要因である会議アプリケーション、エンタープライズソーシャル、モビリティ対応などの影響によって、2012〜2017年の年間平均成長率が4.9%、2017年の同市場規模が1311億4600万円になると予測している。ソフトウェア&セキュリティ グループマネージャーの眞鍋敬氏は、「ベンダーおよびシステムインテグレーターは、自社製品/サービスのクラウド/モビリティへの適用を従来以上に推進すること、自社製品の特性とパートナーの強みを見極めたパートナー戦略の再構築が求められる」と分析している。

国内コラボレーティブ/コンテンツアプリケーション市場 セグメント別売上額予測:2009年〜2017年(出典:IDC Japan)

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