Microsoft、Exchange Server 2013の更新プログラム配信を停止 不具合発覚

Exchange Server 2013に「MS13-061」の更新プログラムを適用すると、サーバ上のメールのインデックス処理が停止するなどの問題が発生するという。

» 2013年08月16日 07時38分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Microsoftは、8月13日に公開した月例セキュリティ更新プログラムのうち、Exchange Serverの脆弱性を修正する更新プログラム(MS13-061)に不具合が発覚したとして、配信を停止したことを明らかにした。

 同社によれば、Exchange Server 2013にこの更新プログラムをインストールすると、サーバ上のメールのインデックス処理が停止し、Microsoft Exchange検索のホストコントローラサービスの名称が変更されてしまうことが分かった。

 このためWindows UpdateおよびDownload Centerからの同プログラムの配信を停止し、調査に当たっている。問題を解決した後に配信を再開する予定だという。

 既にMS13-061の更新プログラムをExchange 2013にインストールしたユーザー向けには技術情報を公開して、問題の解決方法を解説している。また、まだインストールしていない場合は現時点での更新を見合わせるよう勧告。MS13-061のセキュリティ情報の中で、Oracle Outside Inの脆弱性について解説した部分に記載された回避策を取るよう呼び掛けている。

 なお、この問題はExchange 2010とExchange 2007では発生しておらず、「Exchange 2007 SP3 RU11」「Exchange 2010 SP2 RU7」「Exchange 2010 SP3 RU2」のテストと導入は継続できるという。

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