Twitterがダウン 「シリア電子軍」が犯行声明をツイート

シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑が高まる中、シリア政府系ハッカー集団「Syrian Electronic Army」がTwitterをダウンさせたという犯行声明をツイートした。

» 2013年08月28日 09時00分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Twitterのサービスが、日本時間の8月28日早朝から一時ダウンした。Twitterのステータスページによると、協定世界時の8月27日午後8時29分、DNSサーバで問題が発生した。Twitterの画像サーバ(twimg.com)を含む多数の企業のDNSレコードが書き換えられたことが原因という。午後10時29分にtwimg.comは復旧。この問題はユーザーデータには影響しないとしている。

 これより前(日本時間の午前7時24分)、シリアのバッシャール・アサド大統領を支持する政府系ハッカー集団「Syrian Electronic Army」(SEA=シリア電子軍)がTwitter.comのドメインを乗っ取ったとツイートしており、ダウンの原因はSEAによる攻撃とみられる。

 午前8時17分には「シリアアラブ軍万歳! アサド大統領万歳!」とツイートした。

 sea

 SEAはこれまでにも、各国のメディアや政府機関を狙ったサイバー攻撃を相次いで仕掛けており、英BBCや米AP通信などの大手各社がTwitterアカウント乗っ取りなどの被害に遭っている。

 シリアの内戦での政府軍による化学兵器使用疑惑をめぐり、米国をはじめとする西側諸国が軍事介入を検討していると報じられている。

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