Webブラウザが「PHP.net」へのアクセスを遮断、マルウェア配布の疑い

PHP.netへのアクセスが遮断されたのは誤検知とみられていたが、同サイトが改ざんされ、マルウェア配布に使われた可能性も指摘されている。

» 2013年10月25日 07時21分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 多くの開発者が利用する「PHP.net」のドメインがGoogleのSafe Browsing機能によって不正サイトと認識され、一時的に同ドメインへのアクセスが遮断される状態になった。PHPのサイトが改ざんされ、マルウェア配布に使われた可能性も指摘されている。

 米セキュリティ機関SANS Internet Storm Center(ISC)などが10月24日に伝えたところでは、PHP.netのドメインのWebサイトにアクセスしようとすると、「このWebサイトはマルウェアに感染しています」というSafe Browsingの警告がWebブラウザに表示される状態になっていた。

 当初はSafe Browsingによる誤検知とみられていたが、セキュリティ企業のBarracudaは同日、PHP.netサイトがマルウェア配布に使われている可能性があると報告。JavaScriptの一部が改ざんされ、Webサイトを閲覧したユーザーのシステムの脆弱性を突くコードが仕掛けられていたようだと伝えた。

 Barracudaは、同サイトを閲覧してマルウェアに感染したユーザーは相当数に上る可能性もあると指摘している。

 一方、PHPは同日サイトに掲載した更新情報の中で、「縮小化/難読化されたJavaScriptが動的にuserprefs.jsに挿入されていたために誤検知が起きたようだ」と報告。この挙動には不審な点があるとして、調査を続けていることを明らかにした。

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