Amazonの決算は2期連続の赤字だが予想は上回る 従業員数は10万人超

Amazonの7〜9月期決算は、売上高は24%増だが設備投資や研究開発費がかさみ、前期より赤字が拡大した(前年同期よりは縮小)。同四半期中に従業員が1万人以上増え、10万人の大台を超えた。

» 2013年10月25日 09時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comが10月24日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月)決算は、売上高が前年同期比24%増の170億9000万ドル、純損失が4100万ドル(1株当たり9セント)だった。前年同期の純損失は2億7400万ドル(1株当たり60セント)、前期の純損失は700万ドル(1株当たり2セント)だった。売上高はアナリスト予測の168億ドルを上回った。物流拡大や技術・コンテンツ開発への投資や無形資産減価償却がかさんでの赤字だ。

 物流設備への投資が35%増の20億3400万ドル、技術・コンテンツ開発コストが45%増の17億3400万ドルだった。総営業コストは24%増の171億1700万ドル。従業員数は35%増の10万9800人と初めて10万人を超えた。

 同四半期中に従業員は1万2800人増加し、3カ所の物流センターに1382台のKivaロボットを導入した。

 事業別の売上高は、書籍や映画などのコンテンツを扱うメディア部門が9%増の50億3300万ドル、電化製品および雑貨部門(Kindle端末を含む)が29%増の110億4800万ドルだった。Amazon Web Services(AWS)を含むその他の部門は56%増の10億1100万ドルだった。

 今後の見通しについては、第4四半期の売上高を前年同期比10〜25%増の235億〜265億ドル、営業損益を、マイナス500万〜プラス500万ドルと予測した。

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