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» 2013年11月12日 17時22分 UPDATE

パーソナルデータのプライバシーを高速に保護する新技術、NECが開発

NECは、医療情報や健康情報、生活情報や位置情報など様々なパーソナルデータをより高度に匿名化する技術を開発した。

[ITmedia]

 NECは11月12日、個人に関する情報(パーソナルデータ)のプライバシー保護を、より高度かつ高速に行う技術を開発したことを発表した。

 パーソナルデータは、性別や生年月日のように一個人に一つの値となる属性(単一値属性)と、病名や投薬名のように一個人に複数の値が含まれる属性(集合値属性)の組み合わせからなる複雑な構造を持っている。従来は、単一値属性と集合値属性をそれぞれ分けて匿名化していたため、精度や安全性に課題があった。

 NECではデータの精度を保ちながら単一値属性と集合値属性をまとめて高速に匿名化(k-匿名化)し、個人が特定されるリスクを大きく低減するアルゴリズムを開発した。同技術を活用することで、医療情報や健康情報、生活情報や位置情報など様々なパーソナルデータをより高度に匿名化することができ、データの安全な有効活用が可能になるという。

 実証実験では新技術を一般的なサーバに適用してパーソナルデータの一つである医療情報のk-匿名化(50万人規模)を約5分で行い、従来と比較して処理時間を40分の1に短縮することに成功した。さらに、NECのデータ処理に特化したDWHアプライアンスサーバ「InfoFrame DWH Appliance」を用いて、1億人規模のデータで試行した際、約10時間でk-匿名化できることを実証した。

 今回の技術の一部は、NECが参画した「平成23年度次世代高信頼・省エネ型IT基盤技術・実証実験(レセプト情報等の利活用基盤の開発)及び、国立大学法人東京大学が参画した平成23年度次世代高信頼・省エネ型IT基盤技術開発・実証事業(レセプト情報等の利活用に関する調査・検証)」の一環として進めてきた研究成果を発展させたもの。NECでは今後もプライバシー保護技術の研究開発に積極的に取り組んでいくとしている。

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