Google、「Chrome 32」安定版の脆弱性を修正 iOS向けにも提供開始

デスクトップ向け「Chrome 32」安定版のアップデートでは14件のセキュリティ問題を修正した。

» 2014年01月28日 07時19分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleは1月27日、デスクトップ向けWebブラウザ「Chrome 32」安定版のアップデートを公開し、深刻なセキュリティ問題に対処した。併せてiOS向けChrome 32の提供を開始したことも発表した。

 デスクトップ向けの最新版となる「Chrome 32.0.1700.102」はWindows、Mac、Linuxに対応する。Googleによると、セキュリティ問題は14件が修正され、このうち「SVG画像における解放後使用」の脆弱性と、「V8におけるメモリ破損」の脆弱性を報告した外部の研究者には、それぞれ1000ドルと3000ドルの賞金を贈呈した。

 また、開発段階でGoogleに協力して脆弱性対応に当たった研究者にも6000ドルを贈呈している。

 セキュリティ問題以外にも、フルスクリーンモードを終了後にマウスポインタが消滅する問題や、Chromeへのドラッグ&ドロップがうまく機能しない問題など、複数の不具合が修正された。

最新版でのアップデート内容(Googleより)

 一方、iPhoneとiPad向けの「Chrome 32.0.1700.20」はApp Storeを通じて順次提供を開始する。Webページを翻訳できる機能が加わったほか、Webブラウジング時のデータ使用量を最高で50%削減できる機能が設定で有効にできるようになるなど、各種の機能改善が盛り込まれている。

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