Mt.GoxのCEOのブログをハッカーが乗っ取り、“残高情報”などを投稿

民事再生を申し立てたビットコイン取引所、Mt.GoxのCEOの個人ブログが乗っ取られ、残高情報や関連するデータベースファイルが投稿された。同社は85万ビットコインが消失したと発表したが、この投稿によると残高は95万ビットコインだったという。

» 2014年03月10日 09時47分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 民事再生を申し立てたビットコイン取引所、Mt.Goxのマーク・カーペレスCEOの個人ブログページが3月9日(現地時間)に乗っ取られ、同取引所が実際に保有していたとされる残高情報や関連するデータベースファイルが公開された。本稿執筆現在、カーペレス氏のブログページはステータスコード404でアクセスできなくなっている。

 gox 1 カーペレス氏のブログへの投稿(Google検索のキャッシュより)

 自らもMt.Goxの被害者だという投稿者は、「MTGOXがビットコインコミュニティーの怒りを買うときが来た」と書いている。顧客が特定できる情報は除いてあるという。何人かのユーザーがTwitterやRedditなどで、自分の残高情報を確認できたとしている。

 投稿者は、「われわれはビットコインは盗んでいない。盗めるビットコインはまったくなかった」とも書いている。

 Mt.Goxは2月28日の会見で、消失したのは85万ビットコインと説明したが、この投稿によるとビットコインの残高は約95万になっており、10万ビットコイン(現在のCoinbaseのレートで約66億円)の差がある。

 gox 2

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ