Adobe、Flash Playerの脆弱性を修正、ReaderとAcrobatは公開延期

Flash Player更新版では12件の脆弱性を修正した。ReaderとAcrobatのアップデート公開は9月15日の週に延期された。

» 2014年09月10日 06時59分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Adobe Systemは9月9日、Flash Playerの深刻な脆弱性を修正するセキュリティアップデートを公開した。一方、この日に公開を予定していたReaderとAcrobatのアップデートは、影響確認のテストで問題が見つかったことから、9月15日の週に公開が延期された。

 同社のセキュリティ情報によると、Flash Playerのアップデートでは12件の脆弱性を修正した。任意のコード実行につながるメモリ破損の脆弱性や解放後使用の脆弱性など、危険度の極めて高い脆弱性が多数を占め、影響は全プラットフォームに及ぶ。

 これら脆弱性は、Flash Playerの更新版となるバージョン15.0.0.152(WindowsとMac向け)、13.0.0.244(延長サポート版)、11.2.202.406(Linux向け)で修正された。特にWindowsとMacでは優先度最高の「1」と位置付け、差し迫った攻撃発生の危険があることを示している。

 更新版はAdobeのダウンロードページから入手できる。Google ChromeとMicrosoftのInternet Explorer(IE)10/11(Windows 8以降)に組み込まれたFlashは自動的に15.0.0.152に更新される。

 また、Adobe AIRはバージョン15.0.0.249に更新。Android向けAdobe AIRの更新版となる15.0.0.252は、Google Playから入手できる。

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