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» 2014年12月24日 08時00分 UPDATE

連載・企業内SNSの“理想と現実”:大手学習塾で苦しむ「孤独な教室長」を救った“たった1つの仕掛け”とは? (1/3)

「教室運営スタッフは自分1人、誰のサポートも期待できない」――そんな状況に苦しむ学習塾社員を救った1つの“仕掛け”とは? 社内ソーシャルの導入事情に詳しいサイボウズ・伊佐政隆氏による寄稿連載の第3回。

[伊佐政隆,ITmedia]
  連載「企業内SNSの“理想と現実”」目次
第1回 なぜ日本企業は「社内ソーシャル」導入に失敗するのか
第2回 順風満帆に見えたA社・B社が失敗に終わった理由
第3回 成功事例に見る「社内ソーシャル活用の方程式」(前編・後編
第4回 社内ソーシャル導入に失敗しない5つのステップ
第5回 社内ソーシャル導入成功の“その先”

 企業内での新たなコミュニケーション手段として注目を集めている「社内ソーシャルシステム」。前回までの記事では、ニーズがあるにもかかわらず導入失敗が後を絶えない社内ソーシャルの現状や、具体的な失敗パターンをいくつか紹介してきました。

 これらを分析すると、社内ソーシャルを根付かせるためには2つのポイントがあることが見えてきました。それは次の通りです。

社内ソーシャル導入成功への2つのポイント

1、導入目的を明確化する

目的が共有されていない/はっきりしていないツールは形骸化が進む。導入前に、誰もが分かる形で活用目的を明文化しておくこと。

2、ツールを不用意に分断させない

ツールが増えれば増えるほど現場スタッフの負担になる。まずは使い慣れているツールを使い、現状業務の延長としての社内ソーシャル実現を目指すこと。


 特に2つ目のポイントについては、もともと企業内で導入済みのコミュニケーションツールを活用して社内ソーシャルの価値を実現している企業も実はたくさんあるのです。そこで今回は、サイボウズ製品をお使いいただいている企業様の取り組みを例に“社内ソーシャル導入成功の秘けつ”をより深く考察してみましょう。

1カ月半ペースで新店舗オープン 超人気サロンを支えるソーシャル活用術

photo ※写真はイメージです

 まずは、急成長ゆえの課題に悩まされていた美容サロンが取り組んだ「社内ソーシャルによる業務効率アップ」の事例を紹介します。

 全国170店舗以上の美容サロンを運営するこの会社では、「いかに効率よく新規店舗を開発するか」という課題を抱えていました。一般的には、店舗開発にスピードが求められるケースは少ないですが、会員数が急増し続けているこのサロンでは、お客さまを待たせないように一刻も早く新店舗を開発していく必要があったのです。

 美容サロンは女性の「口コミ」が宣伝活動の要です。一度でも「予約が取れない美容サロン」と見なされ、既存のお客さまの満足度が下がってしまうと、新規のお客さまも離れていってしまいます。そのため、この美容サロンは約1カ月半という短い期間で新店舗を開発するチャレンジを続けています。

 しかし、そうしたスピーディーな新店開発の壁になっていたのが「情報共有の遅さ」でした。

 店舗を新たに開くためには、その地域のエリアマネジャー、新店舗を担当する店長、人事担当者など、最大約200人にもなる関係者間での情報共有が欠かせません。従来はこのやり取りをメールで行っていましたが、情報が個人にひも付いてしまうため「進ちょく状況を全員で把握しにくい」「引き継ぎしにくい」といった課題を抱えていました

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