部門を超えた素早い情報共有や、効果的なノウハウ共有などを可能にする「社内ソーシャルシステム」。この仕組みを自社に正しく取り入れるためのポイントとは? 社内ソーシャルの導入事情に詳しいサイボウズ・伊佐政隆氏による寄稿連載の第4回。
連載「企業内SNSの“理想と現実”」目次 | |
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第1回 | なぜ日本企業は「社内ソーシャル」導入に失敗するのか |
第2回 | 順風満帆に見えたA社・B社が失敗に終わった理由 |
第3回 | 成功事例に見る「社内ソーシャル活用の方程式」(前編・後編) |
第4回 | 社内ソーシャル導入に失敗しない5つのステップ |
第5回 | 社内ソーシャル導入成功の“その先” |
企業内での新たなコミュニケーション手段として注目を集めている「社内ソーシャルシステム」。成功事例があまり多くないため「うちの会社では難しそう」という印象を持たれることもありましたが、日本でも「部門を超えた素早い情報共有」「効果的なノウハウ共有」といった社内ソーシャルのメリットを享受している企業もたくさんあります。本連載では前回、そうした企業の例を前後編に分けて紹介しました。
今回は、ツール選定の視点も含め、社内ソーシャルの仕組みを自社に取り入れる際のポイントを紹介しましょう。
前回までの連載から、社内ソーシャルシステムの導入に成功している企業は2つのポイントを押さえていることが分かりました。それは「目的を明確化すること」と「小さな規模から始めること(スモールスタート)」です。
目的の明確化とは、例えば「部門をまたいで行われている“ある業務”をスピーディーにしたい」というレベルまで導入目的を絞り込むことです。一方スモールスタートに関しては、成功企業では「ユーザーの範囲を必要最低限のメンバーにとどめる」などの取り組みが行われていました。
これらの事例にならうと、社内ソーシャル導入を失敗しないためには以下の5つのステップが必要だと分かります。
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