「Google Chrome 43」安定版リリース MIDI端末サポートや37件の脆弱性修正

「Chrome 43.0.2357.65」では「サンドボックス脱出」の脆弱性など、計37件の脆弱性が修正された他、「Web MIDI API」や「Permissions API」に対応した。

» 2015年05月20日 09時05分 公開

 米Googleは5月19日(現地時間)、Webブラウザ安定版の最新バージョンとなる「Chrome 43」(バージョン43.0.2357.65)をWindows、Mac、Linux向けに公開した。

 セキュリティ関連では、計37件の脆弱性が修正された。この中には危険度の高い「サンドボックス脱出」の脆弱性も含まれ、発見者には1万6337ドルの高額賞金が贈呈されている。

 他にもDOMやEditingにおけるクロスオリジンバイパスの脆弱性、WebAudioとSVG、Speechにおける解放後使用の脆弱性など6件が危険度「高」と評価され、それぞれ2000〜7500ドルの賞金を授与された。

 また、MIDIハードウェアのサポートが追加された。「Web MIDI API」により、特別なMIDIソフトウェアがなくてもPCやタブレットに接続したMIDI端末をChromeから操作できるようになった。

 chrome midi

 この他、ユーザーに関連する更新としては、「Permissions API」の提供が開始されることにより、Webページを開いた時によくわからないプロンプトが表示されることが少なくなる。Permissions APIは、従来APIごとに異なる方法でユーザーに権限取得許可を求めていた煩雑さを改善するために開発された。


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