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» 2015年08月04日 07時00分 UPDATE

半径300メートルのIT:個人用途なら良いWindows 10の変化とは

マイクロソフトの最新OS「Windows 10」がリリースされ、筆者も全部のマシンをアップグレードしてみました。“個人用途”としてなら、とても良い変更が行われているようです。

[宮田健,ITmedia]

 2015年7月29日、とうとう「Windows 10」がリリースされました。Windows 7/8.1からのアップグレードは期間限定で無料なため、ほとんどのWindowsユーザーはこの恩恵にあずかれます。私も早速、メインマシンだけでなく、流行り物に飛びついた8インチWindows タブレット機や、1年以上も電源を入れていなかったネットブックを含め、全てのマシンをWindows 10にアップグレードしました。

 なぜかメインマシンのアップグレード時にちょっとだけトラブルはあったものの、ほとんど手をかけずに最新のOSが利用できるというのは、これまでのマイクロソフトの歴史を考えると驚くべきことです(懐かしのFM TownsでWindows 3.0 with Multimedia Extensionsから触っている私としては……)。

sanbyaku0804_1.jpg 原因不明のエラーも出ましたが、無事アップグレードが完了

Windows 10は時期尚早?

 一方、Windows 10へアップグレードを控えるようにとするサービス事業者もあります。例えば「銀行」です。

 幾つかのネットバンキング機能を持つ銀行は、現時点でWindows 10での動作確認が完了しておらず、アップグレード自体を控えるように告知しています。おそらく、セキュリティ関連のツールの動作確認や、Windows 10で半ば強制的に標準ブラウザに設定される「Microsoft Edge」の確認に時間がかかっているのでしょう。OSの動作確認はしばらくしたら完了すると思いますので、その後は各銀行が推奨するWebブラウザを確認し、その環境で利用することをお勧めします。

アップグレードしたことでのトラブルと、アップグレードしないことによるリスク

 当初、Windows 10のリリースは「2015年後半」とも言われていましたが、想像以上に早いタイミングでのリリースになりました。これはおそらく、まとめてアップデートを定期的に行うよりも、「何か問題が明らかになったらすぐにアップデートを配信し、きっちり適用させる」という方針に変わったからなのではないかと思います。Windows 10でのWindows Updateは、

  • 自動(推奨)
  • 再起動の日時を設定するように通知する

 のどちらかを選ぶ仕様になっており、Windows 8.1で存在していた、

  • 更新プログラムをダウンロードし、インストールを行うかは自分で選ぶ
  • 更新プログラムをチェックし、ダウンロードとインストールを行うかは自分で選ぶ
  • 更新プログラムをチェックしない(推奨されません)

 が存在しません。個人的にはこのような設定になったことは歓迎です。多くの方が意識することなく、脆弱性や問題の少ない状態でPCを利用できることは、インターネットが性善説では成り立たなくなった現在には、必須の機能だと思います。どうせリスクがあるのならば、「アップグレードしたときにトラブルが起きるリスク」のほうが、「アップグレードしないことで残る脆弱性が攻撃されるリスク」よりもいくぶんマシです。

sanbyaku0804_2.jpgsanbyaku0804_3.jpg 個人用のPCでは更新プログラムのインストール方法を選択できるようですが(左)、企業の管理下にあるPCではできないようです(右)

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。みなさんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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