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» 2015年12月14日 17時00分 UPDATE

Weekly Memo:日本オラクルが独自戦略「POCO」を打ち出した理由 (1/2)

日本オラクルが「POCO」(ポコ)と呼ぶ日本独自のキャッチフレーズのもと、クラウド事業に注力している。同社が先週開催したイベントでPOCOに込めた狙いが見えてきた。

[松岡功,ITmedia]

「10年後はアプリケーションの8割がクラウドで稼働」と予測

 「POCOブームを皆さんと一緒に起こしていきたい」――日本オラクルの杉原博茂社長兼CEOは12月8日、同社が翌9日と合わせて2日間、都内ホテルで開催したプライベートイベント「Oracle Cloud Days Tokyo」の基調講演で、ユーザーやパートナー企業の来場者に向けてこう呼びかけた。

 同イベントではOracleが10月に米国サンフランシスコで開催した「Oracle OpenWorld San Francisco 2015」(OOW2015)で発表されたクラウドサービスや関連製品群、セキュリティ、ビッグデータ、IoT(Internet of Things)などに対応した最新技術、ユーザー企業のクラウド活用事例などが紹介された(関連記事)。

wm1214-01.jpg イベント会場入り口に浮かぶ「POCO」と書いた大きな風船

 その中で「POCO」は、同イベント全体のキャッチフレーズにもなっていた。POCOとは「The Power of Cloud by Oracle」の頭文字からなる造語で、日本オラクルが新年度に入った今年6月からクラウド事業戦略における日本独自のキャッチフレーズとして打ち出しているものだ。このPOCOをめぐる話に行く前に、杉原氏がOOW2015で披露されたオラクルの「VISION2025」について紹介していたので取り上げておきたい。

 VISION2025ではオラクルが予測する10年後のクラウド市場の姿として、「アプリケーション製品の80%はクラウドで稼働」「アプリケーションスイートの提供ベンダー2社が市場の80%を獲得」「開発・テスト環境は100%クラウド化」「事実上すべての企業データはクラウド上に保存される」「エンタープライズクラウドが最も安全なIT環境になる」といった5つを挙げている。

 この予測を踏まえ、「オラクルではさまざまなものが全てつながる時代に向け、その全ての領域に対してソリューションを提供していく」とし、「オラクルが提供する利用環境ならば、オンプレミスを含めたプライベートクラウドとパブリッククラウドを自由自在に行き来できる」ことを強調した。

 それでは、クラウドサービスの現在の実績はどうか。先行しているのはSaaSで、OOW2015では顧客社数として、ERPが1300社、HCM(Human Capital Management)およびCRMがそれぞれ5000社を超えたとの発表があった。また、SaaSの品ぞろえは600種類に達する勢いだという。杉原氏はこうした状況を紹介しながら、「オラクルのクラウド事業が掛け声だけでないことをご理解いただきたい」と語った。

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