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» 2016年04月04日 17時00分 公開

Weekly Memo:IT改革に成功する企業のCIOはどこが違うのか (1/2)

「企業のデジタル化」が注目される中、世界と日本ではその取り組み状況やCIOとCEOの関係に違いがあるのか。ガートナーの最新調査を基に考察してみたい。

[松岡功,ITmedia]

日本企業は明らかに出遅れている「企業のデジタル化」

 「企業のデジタル化を成功させるために、日本企業のCIOはCEOと会う時間を増やし、関係の強化に努めよ」――。

 ガートナージャパンの松原榮一CIOリサーチバイスプレジデントは、同社が3月30日に公表した「CIOサーベイ」の結果を受けてこう語っている。

 CIOサーベイは、ガートナーが世界のCIO(最高情報責任者)を対象に1999年から毎年実施している調査で、今回は世界84カ国、2944人から回答を得たという。これを受けて、ガートナージャパンが「企業のデジタル化」における世界と日本の取り組み状況やCIOとCEO(最高経営責任者)の関係の違いについて考察している。その内容が非常に興味深いので、ここで取り上げておきたい。

 まず、世界と日本では企業のデジタル化への取り組み状況にどんな違いがあるのか。調査結果によると、広義のデジタル化への支出がIT支出全体に占める割合について、「デジタル化への支出が75%以上ある」と回答した企業は、世界の平均で20%近くになっているのに対して日本企業は約8%にとどまり、大きな差があることが明らかになった。

 松原氏はこの点について、「企業の競争力に大きく影響するデジタル化の動きにおいて、日本企業は明らかに出遅れている」と指摘している。

 次に、2015年に支出が多かったテクノロジーの領域を世界と日本で比較してみると、日本企業では1位がERP(41%)、2位が同率でBI(ビジネスインテリジェンス)/アナリティクスとクラウド(34%)。一方、世界平均では1位がBI/アナリティクス(39%)、2位がインフラ/データセンター(27%)となった(図1参照)。

Photo 図1:2015年に支出が多かったテクノロジーの領域(出典:ガートナー「CIOサーベイ」最新版)

 松原氏はこの結果から、「世界では既に導入を完了した企業が多いERPとクラウドに、多くの日本企業が今、取り組んでいることがうかがえる。また、BI/アナリティクスやインフラ/データセンターといったビッグデータを収益につなげる仕組みへの支出については、世界の平均に比べて日本企業が後れを取っていることが分かる」と分析している。

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