スティーブン・ホーキング博士とロシアの投資家、ユーリ・ミルナー氏が率いるBreakthrough Starshotが、4.37光年離れた恒星、アルファケンタウリに約20年で到達するという超小型宇宙船「Nanocraft」構想を発表した。
理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士とロシアの投資家ユーリ・ミルナー氏が率いるBreakthrough Starshotは4月12日(現地時間)、アルファケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)に約20年で到達できるという超軽量宇宙船「Nanocraft」による宇宙計画を発表した。
アルファケンタウリ銀河系の恒星のうち、最も太陽に近い恒星とされている。地球からの距離は4.37光年で、現在の宇宙船では3万年かかるとみられているが、ミルナー氏はNanocraftであれば約20年で到達できると語った。Nanocraftは指でつまめるサイズの宇宙船であり、もちろん人間は乗れないが、無人宇宙探査機として開発する。
Nanocraftは地上から照射するレーザー光を受けて秒速6万キロで宇宙を飛行するという。このレーザー光を照射するためのレーザーアレイの構築や、Nanocraftの開発には、最大1億ドル(約108億円)掛かる見通しという。
このプロジェクトには、ミルナー氏とホーキング博士に加え、米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが参加する予定だ。
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