無償アップグレード終了が迫るWindows 10、ギリギリでは危ない理由Enterprise IT Kaleidoscope(1/3 ページ)

Microsoftは予告通り7月29日にWindows 10への無償アップグレードを終了する。終了間際のタイミングに駆け込みでアップグレードすることはかなりのリスクだろう。その理由とは?

» 2016年05月18日 07時30分 公開
[山本雅史ITmedia]

 2015年7月29日にWindows 10がリリースされ、この日より1年間は、Windows 7/8.1からのアップグレードが無償になると発表された。一部ではWindows 10への移行が遅れているため、期間が延長されるのではといわれていた。しかし、4月末に日本マイクロソフトが開催したWindows 10への無償アップグレードのカウントダウンという説明会において、予定通り7月29日に無償アップグレードの提供を停止すると明言した。米国本社からも、無償アップグレードが7月29日に終了するというアナウンスが正式に行われた。

 無償アップグレード終了後の価格に関しては、格安のアップグレード版という製品は用意されていないため、パッケージ版と同じくWindows 10 Homeが1万9008円(税込み)、Windows 10 Proでは2万7864円(同)かかる。

 米国本社よりも一歩早くカウントダウンキャンペーンを開始した日本マイクロソフトは、7月29日の無償アップグレードが終了に向けてサポートデスクの充実や施策を打ち出していく。

日本マイクロソフトは無償アップグレードが終了する7月29日に向け、アップグレードをサポートするための情報サイトを立ち上げている
情報サイト以外にも電話でのサポート窓口を用意し土日もサポートを受け付けている

 無償アップグレードは、ユーザーがアップグレードしたWindows 10を新たにアクティベーションした時点で終了になる。Windows 7/8.1からのアップグレード後は、自動的にWindows 10対応の新たなプロダクトキーが付与され、Microsoftのアクティベーションサーバに登録される。

 このため、7月29日深夜にアップグレードすると、最悪の場合は無償アップグレードの期間が過ぎてアクティベーションできないという可能性があるだろう。具体的に、日本時間で7月29日の何時に無償アップグレードが終了するのかは明確にされていない。7月29日という日付だけが発表されている。

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