ITの“現場”を離れて、はじめて見えた景色――吉田優子さん企業ファイナンスの視点(3/3 ページ)

» 2016年06月03日 08時00分 公開
[池田憲弘ITmedia]
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趣味はランニング、フルマラソンで“4時間切り”も

 さまざまな仕事をこなしていく一方で、休みの日はそれ以上に“パワフル”に過ごしている。趣味は旅行とランニング。特にランニングの方は、フルマラソンや100キロウルトラマラソンにも出場するような“ガチ勢”だ。フルマラソンで4時間を切ったこともあるという彼女だが、もともと運動は苦手だったと話す。

 「運動が苦手だったのでどうにかしたいと思ってランニングを始めました。どうせなら人生で1回ぐらいフルマラソンを完走したほうがいいなと思い、すぐにエントリーしてしまい……。最近はあまり走っていなくて月に50キロぐらい。250キロぐらい走っていた時期もありましたが、ランニング中心の生活になるので、長くは続けられないですね(笑)」(吉田さん)

 ここ1年ほど沖縄の関連会社に出向していたこともあり、ランニングをしない日が続いたが、「この冬にまたフルマラソンに挑戦したいです」と吉田さんは微笑んだ。異動を繰り返しても、その都度食らいついていく“ストイックさ”が垣間見える。

photo 2010年にニューヨークシティマラソンに出場したときの写真。決められたトレーニングを計画通りにこなしていくという点で、プロジェクト管理とマラソンには似ている点があるのだとか

予想ができない環境に身を置き続けること

photo 日本最南端の有人島である波照間島周辺の海。沖縄で勤務しているときは「東京に比べて、時間の流れがゆったりしていた」という

 吉田さんが出向していた沖縄から帰ってきたのはこの5月のこと。沖縄では24人の部下を持つマネジャーとして人材の育成に心血を注いだ。人と人が出会い、予測がつかない方向に物事が変化していく――そんな人間らしさや“生もの”感に面白さを感じる性格は学生時代から変わっていない。沖縄での経験も「まさに人材育成の現場だった」と振り返る。

 東京に戻ってきた吉田さんの配属先はファイナンス部門のコグニティブ・ソリューション事業を担当する部署。またここでも新たな発見や成長があると、彼女は楽しみにしているそうだ。

 「会社が変革しようとしている今は楽しいですね。常に環境が変化していくのは本当にきついんですけど、それ以上に変化がない方がつらいですね。飽きっぽいし、報告だけしているような仕事はイヤ。どんな仕事でも3年ぐらい同じことをしていると、慣れてきて成長スピードは落ちてしまいます。部署を転々としてきましたが、常に成長を感じられて、人から感謝され、信頼されるような環境に身を置いていたいですね」(吉田さん)

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