今年もウチの会社に新入社員がやってきた。LINEで遅刻の連絡するなんて時代が変わったわね――なんて思っていたら、彼らの研修で登壇することになってしまったのだった……。一体ヘルプデスクに何をやれっていうの?
皆さま、お久しぶりでございます。帰ってきました(どこかに行っていたわけじゃないんだけど)女子ヘルプデスク物語です。え、PMP? 何の話?(ぉぃ)
さて、時は昨年の今ごろにまでさかのぼる。今や恒例となった(?)女子会の真っ最中。いつものメンバーでいつものお店で盛り上がっているところだ。飲んだり食べたり、話したり……いえ、話す方が多くて、話の合間に食べて、飲んでいるって感じ? まあ、女子会なんてそんなもんだよね。
そういえば、私の友人にはお酒を飲めない人が多い。今回の女子会でもソフトドリンクを頼む人が半分ほど。遠慮して下戸を装って、というんじゃなく、本当に飲めないのだ。でも不思議なことに、ソフトドリンクでもお酒を飲んでいる人と同じテンションで話をしている。彼女らの言い分は「ウーロン茶でも酔える」というものだ。なんて器用なんだろう。
私のお酒の量は“たしなむ”くらい……と自分では思っているのだが、友人は「ザル」だの「ザルの枠しかない」だの言いたい放題。どっちが正しいんだろう。そんなことをうだうだ考えていたら、生ビールのジョッキを抱えたY子が、ちょっと離れた席から寄ってきて声をかけてきた。
Y子: やっほぉ〜。元気だった? ひさしぶりぃー。
わたし: 本当に久しぶりだね。お仕事忙しかったの?
Y子: そうなのよぉー。もう聞いてよぉー。
始まった。Y子の「聞いてよぉー」が始まるとロクなことがない。しかも、この会が始まってまだ30分くらいなのに、既に「でき上がってる」ようだ。
Y子: さっきもあっちで愚痴ってきたんだけど、全然たりなーーーいぃ。今年の新人の教育担当になっちゃってさぁ。これがもう、いろいろやらかしてくれちゃってねぇ。ウワサに聞いた“新人類”かぁ? って。
そういえば、前にも新人研修をネタにくだを巻いていた人がいたなぁ。しかも、新人たちを「新人類」って例えるのもかなり古いと思うんだ。既に死語だよ、その言葉は。
Y子: もう何が最悪って、今朝の体調悪くて遅刻しますーって連絡がさぁ、LINEよぉ。LINE。
わたし: え? LINE?
Y子: そうなのよ、LINE。うっそでしょぉーって叫んだわよぉ。
わたし: Y子、LINEやってんの?
Y子: やってるわけないでしょぉ? 他の新人にLINEでメッセージが入って、それを私に言ってきたのよ。
わたし: 一昔前は、携帯電話の電子メールアドレス宛に「遅刻します」とか「休みます」という内容のメールを送信する新人がいるとかで問題になったって聞いたけど、今どきはLINEか。時代だねぇ。
Y子: もう、そこから教育? それ私がやるのぉ? って思っちゃったわよ。どうしたらいいのぉ〜。ヘルプデスクなら何か方法知らない?
わたし: そんなヘルプは私の仕事じゃないし。
Y子: そう言わずにさぁ、どっかに新入社員指導マニュアルない?
わたし: いや……Y子の会社にあるでしょ……。
Y子: ないない。無いわよぉ〜。
Y子よ、あなたが前回新人研修で私に愚痴をこぼしたのが、確か7年前だぞ。この7年間、そういった指導マニュアルが一切整備されてきてないのか? それはそれで問題だと思うけど……。
それにしても、最近の若い人の「LINE人口密度」は極めて高いようだ。FacebookやTwitterをやっていない若手は少なくないが、LINEをやってない若手はほとんどいないという。いわゆるメッセンジャーソフトって、Skypeとかビジネスでも使われているようなツールがあるけれど、いずれLINEもビジネスの世界に入ってくるのかなぁ。それはどうあれ、ビジネスでそういったツールをどう使うかっていうルールは、まだまだ整備が十分されていないと思うのよね。
そういえば、ウチの今年の新入社員はどうだったかな。ヘルプデスクという仕事上、新入社員と話をすることもあるけれど、そんなに奇抜な(?)人は、いい意味でも悪い意味でもいなかったような気がするけど。
こんな昨年の話を思い出したのは、先日こんなことがあったからだ。いつも通りに出社して、いつも通りにいつもの仕事をしていると、上司Aさんから呼び出された。
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