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» 2016年09月08日 08時00分 UPDATE

Windows 10のWaaS、情シスはどう対応すればいい? MSが事例を紹介

マイクロソフトが法人向け「Windows 10」の説明会を実施。導入に際しては、WaaSにどう対応するかという点で悩む企業が多いという。アップグレードの配布やアプリケーションの検証といった作業をどう行っているのか、同社が事例を紹介した。

[池田憲弘,ITmedia]
photo 日本マイクロソフト Windows & デバイス本部 Windowsコマーシャルグループ シニアエグゼクティブプロダクトマネージャーの浅田恭子氏

 リリースから1年がたち、先日「Anniversary Update」がリリースされたWindows 10。三井住友銀行や北國銀行といった法人の導入事例も出てきているが、導入が本格的に広がるのはこれからだという。

 日本マイクロソフトは9月7日、Windows 10の法人導入に関する記者説明会を行った。説明会の中で、同社 Windows & デバイス本部 Windowsコマーシャルグループの浅田恭子氏は、これから1年でWindows 10の導入企業が大きく増えると予想した。

 「フォレスターコンサルティングが調査をした結果では、Windows 10の検証から展開作業が完了するまで約2年となっている。Windows 10がリリースしてから検証を始めた企業であれば、これから1年でパイロット導入や本格導入へ進んでいくだろう」(浅田氏)

photo フォレスターコンサルティングの調査では、企業においてWindows 10の展開には平均的に約2年かかると予想している。これは今までのWindows OSと比較して半分程度の時間だという

 企業がWindows 10を導入する際に気を付けるべきポイントとして、新たなOSの提供形態「WaaS(Windows as a Service)」がある。1年に2〜3回というペースでアップグレードを行い、新機能を追加していくというものだが、各アプリケーションの検証をどうすればいいか、アップグレードをどのようにユーザーに配信(展開)すればいいか、という質問を受けることが多いそうだ。

 「アップグレード時の検証について、例えば、大手製造業のお客さまの中には、アプリケーションが業務上どれだけ重要かをランク付けし、ランクごとに検証の頻度を変えているケースもある。Windows 10のInsider Previewのころから検討し、確立した運用とのことだ」(浅田氏)

photo アプリケーションやシステムを重要度でランク付けし、ランクによって検証のタイミングを変えるという運用をしているケースもある

 よりミッションクリティカルなアプリケーションやシステムについては、アップグレードと月に1度のサービス更新プログラムの全てで検証作業を自動で行うように設定する一方で、重要度が低いものについては、基本的に事前検証を行わない――。思い切った割り切りのようにも見えるが、アップグレードの頻度が上がるならば「やらずに済むこと」を見切ることも大切なのだろう。

アップグレードの配信方法は企業によって異なる

 浅田氏は説明会の中で、アップグレードの配信方法についても事例を紹介した。大規模な拠点に配布ポイントを作り、「System Center Configuration Manager(SCCM)」を利用している企業や、Windows 10用に新しく構築したWSUSを使い、中央拠点にのみ配布ポイントを配置した企業など、企業の状況や環境によって大きく異なるという。

 「紹介した企業はどちらも1000台以上のWindowsデバイスを持つ大企業だが、Branch Cacheを利用したくない、SCCMを導入できないなど、状況によって採用している配信方式は異なる。各企業の環境によって、選択可能な方式の中から最適な方法を探ってもらうのが一番良いと考えている」(浅田氏)

photo WaaSによるアップグレードの配布を行う方法は企業によって、さまざまだという

 2016年9月1日から、Windows 10のサブスクリプション型ライセンス「Windows 10 Enterprise E3 in CSP」の提供が始まるなど、Windowsのサービス化は今後も加速していく見込みだ。「SMBなど規模が小さくても、セキュリティを重視したい企業が導入しやすくなる」(浅田氏)とのことで、新たなシステムに対応した運用を確立するためにも、Windows 10の導入検証を進めてほしいとアピールした。

 「現状では、新バージョンをリリースするタイミングがイレギュラーだったり、アナウンスするタイミングが遅れたりと、企業の対応が遅れる要因を作ってしまっていたところがある。今後はアップデートのタイミングを春と秋に固定し、対応のサイクルが作りやすくなるようにしていく予定だ」(浅田氏)

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