第31回 Docker Swarmクラスタのオーバレイネットワークを構築する方法古賀政純の「攻めのITのためのDocker塾」(5/7 ページ)

» 2016年11月02日 08時00分 公開

Swarmクラスタにおけるサービスの確認

 起動したDockerコンテナの状況を確認してみましょう。起動したサービスは、マネージャノードから「docker service」にlsを付与して実行します。


n0121 # docker service ls
ID            NAME    REPLICAS  IMAGE          COMMAND
9tfne7ujen3p  test01  0/1       larsks/thttpd

 上記から、Dockerイメージ「larsks/thttpd」からtest01というサービスが生成されたことが分かります。この「test01」というサービスがワーカノードn0122に存在するかも確認します。起動したサービスがいったいどのノードで実行されているかどうかを確認するには、「docker service ps」にサービス名を付与して実行します。


n0121 # docker service ps test01
ID                         NAME      IMAGE          NODE   DESIRED STATE  CURRENT STATE     ...
bxaueu6be9a3itjkk13ekd2hg  test01.1  larsks/thttpd  n0122  Running        Running 6 minutes ago

 サービス「test01」は、Dockerイメージ「larsks/thttpd」を元に、Dockerコンテナが起動していることが分かります。コンテナ名は「NAME」例に表示されており、「test01.1」というコンテナ名が付与されていることを確認できます。また、ワーカノード「n0122」でコンテナが実行されていることも分かります。念のため、従来の「docker ps」コマンドでもコンテナの状態を確認しておきましょう。ワーカノードn0122上で確認してみます。


n0122 # docker ps -a
CONTAINER ID  IMAGE                 COMMAND                ... NAMES
a320c65b648a  larsks/thttpd:latest  "/thttpd -D -l /dev/s" ... test01.1.bxaueu6be9a3itjkk13ekd2hg

 「docker ps -a」でコンテナの状況を確認してみると、先ほどの「docker service ps test01」で得られるNAME列の「test01.1」とID列の「bxaueu6be9a3itjkk13ekd2hg」を「.」でつなげた名前「test01.1.bxaueu6be9a3itjkk13ekd2hg」がコンテナ名として自動的に付与されていることが分かります。

 以上で、Swarmクラスタのワーカノード「n0122」でWebサーバ入りのコンテナを起動することができました。

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