スマホに保存した多くのデータは今や、自動でクラウドにバックアップできるようになりました。でも、安心して任せっきりにしていると、思わぬデータを失うハメになるかもしれません。
iPhoneの前身ともいえるiPodは、PCから音楽ファイルを転送して楽しむ機器でした。楽曲ファイルのオリジナルデータはPCやMacの中にあったので、iPodを使うにはPCやMacが必須だったのです。
そして2007年にiPhoneが登場(日本は2008年)。iPhoneも当初は「PCやMacありき」のデバイスでしたが、徐々にiPhone単体で使えるよう進化し、今ではクラウドのおかげでアクティベーションも初期設定もPCやMacなしで行えるようになりました。Androidは、登場した当初からPC接続がほぼ不要でしたね。
これにより多くの人は、PCやMacと接続することなくスマートフォンを使えるようになりましたが、これは“端末内のデータを丸ごとバックアップしないまま”スマートフォンを使っている――ということでもあります。ちょっと怖いですよね。
そこで今回は、スマートフォンの中にあるデータを棚卸しして、自分にとって「絶対になくしたくないデータ」がどこにあるのか、そしてそれが「PCがなくてもバックアップできているのか」を検証してみました。
一番重要なのは、あなたが自分自身で作り出したデータです。他にはどこにも存在しない「写真」がそれにあたります。これについては以前、クラウドに保存しようというコラムを書きました。iPhoneもAndroidも「クラウド」を利用し、自宅で寝ている間に(正確には充電中でWi-Fi接続されているときに)写真が自動でクラウドにアップロードされる仕組みを使えば、何も意識することなくバックアップできるからです。
最近私は、iPhoneで撮った写真のバックアップを「Dropboxアプリ」で行っています。自宅でWi-Fiに接続したときに、端末内の写真を自動でDropboxにアップロードしてくれるので、これがバックアップの代わりになります。「Googleフォト」にもアップロードをするようにしているので、気が向いたときにこれらのアプリを起動するだけで、PCがなくても写真を2重、3重に保護することができます。
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