2017年前半にサポートが終わる主なOSたち改めてチェック

Windows VistaやRHEL 4などのOSに対するサポートがまもなく終了する。期日などを改めてチェックしておこう。

» 2017年01月06日 07時30分 公開
[ITmedia]

 2017年が始まったばかりだが、直近ではクライアントやサーバで使用されてきたOSのサポート終了が迫っている。多くの企業や組織では既に新OSへの移行といった対応作業を進めていると予想されるが、4月までにサポートが終了する主要なOSの状況について確認しておこう。

Windows Vistaは4月11日まで

 Microsoftは、2006年にリリースしたWindows Vistaの延長サポートを米国時間の4月11日に終了する。原則としてこの日に公開される見込みのセキュリティ更新プログラムが最後となり、4月12日以降は脆弱性が発見されても修正などは行われない。Vistaと同時にInternet Explorer 9のサポートも終了する。

 米調査会社Net Applicationsが公開している情報によると、2016年12月時点のWindows Vistaのシェアは1.06%で、同年2月時点から0.6ポイント低下した。他のOSに比べてWindows Vistaが稼働するコンピュータの台数は少ないとみられるが、シェアに関係なくサポートが終了した製品の継続利用ではセキュリティ上の危険性が高まる。

 移行先としてはサポート中のWindows 7/8.1/10が候補になるが、Windows 7は2020年1月14日、8.1は2023年1月10日に延長サポートが終了する。Windows 10は「Current Branch」(CB)、「Current Branch for Business」(CBB)、「Long Term Support Branch」(LTSB)によってサポート期限が異なる。移行作業では7/8.1もしくは10のサポート期間を考慮した対応が必要だ。

Windows 8.1までのサポートスケジュール(マイクロソフトより)

RHELは2つのバージョンが対象

 Red Hatは、3月31日にRed Hat Enterprise Linux(RHEL) 4/5のサポートを終了、変更する予定だ。RHEL 4はサポートが終了し、RHEL 5は通常サポートから有償の延長サポート(Extended Lifecycle Support=ELS)に切り替わる。RHEL 5のELSは2020年11月30日まで。

 同社は、RHEL 4については期日までに使用を中止し、RHEL 7へのバージョンアップをユーザーに呼び掛けている。RHEL 5についてもRHEL 7へのバージョンアップを推奨しているが、移行が間に合わない場合はELSの購入を紹介している。ただし、RHEL 5のELSはバージョン5.11だけが対象となっており、ELSを利用する場合は事前に5.11へのバージョンアップが必要になる。

Red Hat Enterprise Linuxのサポートスケジュール(レッドハットより)

CentOS 5も3月31日まで

 CentOS 5は、RHEL 4と同じ3月31日でコミュニティーによるメンテナンス更新(Maintenance Updates)が終了する。移行先としては、2020年まで完全更新(Full Updates)が行われるCentOS 7もしくは同年11月30日までMaintenance Updatesが行われるCentOS 6が候補となる。

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