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» 2017年02月07日 08時00分 UPDATE

半径300メートルのIT:私が「パスワードがない世界」を選べない理由 (1/2)

面倒なことこの上ない「パスワードの手入力」。誰もが、この面倒な操作をしたくないと思っているのではないでしょうか。手入力なしの認証方法も登場していますが、私はこれを選びませんでした。その理由は……

[宮田健,ITmedia]

 セキュリティをテーマにしたこのコラムで一番多く取り上げたトピックは、「パスワード」かもしれません。皆さんも1日に1回は必ず入力している、あのにっくきパスワードです。

 パスワードにまつわる話は、「使い回しは厳禁です」「簡単なパスワードからは卒業しましょう」「スマホの画面ロックを必ず設定しましょう」など、いくらでも出てきます。そして、その仕組みはこれまで何ら変わることはなく、基本的には「ITを使う私たちの作業負担を増やすこと」で対応するのが常でした。

 しかし、このパスワード問題に、少し明るい光が見えてきました。Googleがちょっと面白い仕組みを提供しているのです。

パスワードの手入力が不要に

 2016年6月頃から、Googleはスマートフォンを組み合わせた認証方法を提供しています。これはログイン時に、その人が「スマートフォンを持っている」ことを認証の鍵として使う方法で、認証の要素として「持っているもの(SYH:Something You Have)」を利用するというものです。

Photo

 これだけ聞くと、いままで紹介した「2要素認証」と変わらないように見えますが、ログインのプロセスが異なります。

 これまでの2要素認証では、「IDを入力する→パスワードを入力する→SMSやアプリで表示されたコードを手入力する」という流れでログインしてきました。ところが、この新しい方法では「IDを入力する→スマホのロックを解除する」という、とてもシンプルな方法でログインが完了してしまいます。私たちはとうとう、パスワードの手入力を撲滅できたのです!

Photo Googleにログインしようとすると、ID(メールアドレス)を入力した直後に、スマートフォンに通知が来ます。この時点でパスワードは入力していません
Photo Googleアプリを開くと、ログインするかどうかを聞かれます。「はい」とタップすると、その後Touch IDを使った本人認証が行われ、ログインが完了します。パスワードを入力していないことに注目です
Photo Googleアカウントの画面から設定が可能

 設定は簡単です。まず、今、Googleアカウントで「2段階認証プロセス」をオンにしている人は、いったんオフにしてください。すると、メニューの「Googleへのログイン」の中に、新たに「パスワードの入力が煩わしい場合は、スマートフォンを使ってログインができます」という表記が出るので、ここから設定を行ってください(なお、自分の環境では「G Suite(旧Google Apps)」で利用しているアカウントでは表示されませんでした)。

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