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» 2017年05月18日 10時00分 UPDATE

ITソリューション塾:5分で分かる、“提案の説得力を高める”コツ

「クラウドで何ができるようになるのか」を分かりやすく説明できますか? 提案や企画に説得力を持たせることができていますか? 今回は、提案の説得力を高めるためのコツをご紹介しましょう。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

 「クラウドコンピューティングを知らない人は手を挙げてください」

 講義の折にこんな質問をすると、手を挙げる人は誰もいません。それほど、この言葉は私たちの日常に溶け込んでいます。

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 ところが、「クラウドコンピューティングとは何かを説明してください」と指名すると、うまく説明できる人はごくわずかです。ましてや「クラウドによって、これまでできなかった何ができるようになるのか」を説明できる人は、さらに限られてしまいます。

 「言葉」を知っていることと、その“意味や価値を知っている”こととは大違いです。意味や価値が分からなければ、それを生かすアイデアは生まれません。

 “うまく説明できる”となると、ハードルはもっと上がります。それができなければ、あなたの提案や企画に説得力を持たせることはできません。

 「知っている」とは、どういうことなのでしょうか。5つのレベルに整理してみました。

レベル0:はじめて聞いた

 はじめて耳にした言葉で、意味は分からないし、想像すらできない。あるいは、なんとなく「あの辺のことをいっている」ようなことは分かるが、本当にそうなのか、確信は持てない。

レベル1:言葉を知っている

 言葉のつづりや発音、どんなジャンルの用語なのかは知っている。あるいは、どんな文脈で使われるかも想像できる。

レベル2:意味を知っている

 仕組みや構成、構造について、論理的に把握している。何に使うのか、誰が使うのか、どのように使うのかを把握している。

レベル3:価値を知っている

 これまでできなかった何ができるようになるのか、あるいは、どれほどの効果を生み、ビジネスや社会に影響を及ぼすのかを、合理的かつ客観的に把握している。

レベル4:説明できる

 「相手が理解できる」ように分かりやすく、上記レベル1〜3について説明できる。

Photo 「知る」の5つのレベル

 「『知っている』との言葉を使うからには、その言葉に責任を持ってください。自分がどのレベルで知っているのかを自覚して使ってください。仕事で言葉を発すればその責任が求められるのです。安易に『知っている』などと使わないことです」

 新入社員研修では、こんな話をすることがあります。彼らにはそんな言葉がスッと染み込んでいくようです。そんな初心を私たちも忘れないようにしたいものです。

著者プロフィール:斎藤昌義

book 未来を味方にする技術

 日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィールはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤルティーフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら


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