7つの習慣で学ぶセキュリティ読本、無料で公開

エムオーテックスは、ITセキュリティでの注意点を分かりやすくまとめた「セキュリティ 7つの習慣・20の事例」を作成し、PDF版を無料公開する。

» 2017年02月24日 15時08分 公開
[ITmedia]
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 エムオーテックスは2月23日、PDF形式の電子ブック「セキュリティ 7つの習慣・20の事例」の無料公開を開始した。また、同コンテンツをもとにした、セキュリティ研修用の講師用資料と研修後の社員の知識チェックに使うテストの配布も開始した。

 このコンテンツは、社会人として身につけておくべきセキュリティの習慣を7つにまとめるとともに、日常生活や会社の中で陥りがちなセキュリティの落とし穴をシーン別に20の事例としてまとめている。Q&A方式の問題も掲載しており、セキュリティへの理解をより深めることができる。

Photo 身に付けておくべきセキュリティの7つの習慣

 エムオーテックスが実施したインターネット調査によると、全国で働くビジネスパーソンの約7割が「自身のセキュリティ知識に自信がない」と回答しており、情報システム担当者の約8割は「社内でのセキュリティ教育に改善の必要がある」と回答しているという。こうした状況を踏まえ、同社では、“NO MORE 情報漏えいプロジェクト”を2014年10月に発足し、セキュリティに関する情報発信・啓発活動を実施してきた。そうした活動の中で、ITセキュリティについて「難しい」「自分には関係ない」と敬遠する人が多い現状が分かり、今回の電子ブック公開につながった。

 同電子ブックは、親しみやすいキャラクターを登場させ、シンプルな内容で飽きずに読み進められるようにしているという。監修には、アスタリスク・リサーチ OWASP Japan 代表の岡田良太郎、 HASHコンサルティング 代表取締役の徳丸浩の両氏があたっている。

 同電子ブックは、100ページの書籍版としても販売する(1200円、税・送料別)。なお、キャンペーンとして、4月28日までに書籍版の購入を申し込んだ人には、特別価格の800円(税別)で販売する。


 社員のセキュリティ教育は、OJTや部署内でのレクチャだけではなかなか身につかない。大きな情報漏えい事件の発端は、社内のうっかりした対応であることも多く、専門家による体系化された指導が欠かせない。親しみやすい内容のテキストやテストは多くの指導者が求めており、今回のような取り組みは、セキュリティベンダーへの認知度向上などにつながるだろう。

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