手続きを簡略化し、データで勤務実態を可視化する「働き方見える化サービス」 NECが発表

NECが、勤務実態を可視化するクラウドサービス「働き方見える化サービス」の販売を開始した。初期費用0円、1IDあたり月額500円からという低価格で利用でき、企業の働き方改革推進をサポートする。

» 2017年07月06日 13時20分 公開
[園部修ITmedia]

 NECは7月5日、企業が推進する「働き方改革」を支援する、勤務実態の可視化サービス「働き方見える化サービス」を発表した。初期費用は0円、1IDあたり月額500円から利用できる。

働き方見える化サービス 働き方見える化サービスの概要

 働き方見える化サービスの主な機能は2つ。1つはテレワーク運用のサポートで、もう1つは、自動的なデータ収集による勤務状況の可視化機能だ。

 テレワークを実施する場合、従業員は勤務状態の申請や業務報告、管理者は承認作業などを行う必要がある。こうした機能が、PCもしくはスマートフォンのWebブラウザから、簡単に利用できる。従業員が申請画面で、「通常」「直行/直帰」「在宅」といった、その日の勤務形態と勤務予定時間・業務内容を登録すると、管理者宛てに承認依頼メールが送信される仕組みもあり、申請と承認の作業が滞りなく行える。

 勤務時間中の状態は、「開始」「休憩」「再開」「終了」が選択可能。業務終了時には業務報告や勤務実績の修正もできる。長時間労働を防ぐため、連続勤務時や勤務終了30分前、勤務終了時間には画面にポップアップを表示して注意も促す。

 なお、別売で用意されているNECの顔認証セキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」と連携させると、Windowsログオン時に顔認証で本人確認をする機能もある。

 勤務状況の可視化機能では、「Skype for Business」と連携し、「連絡可」「退席中」「会議中」といった在席情報が記録できるほか、キーボードやマウスの操作を検知し、PCの利用状況なども記録する。こちらの機能は、テレワークを利用していない従業員でも活用できる。集めたデータはグラフィカルに可視化でき、管理者は、社員の勤務状況を一覧表示で確認可能だ。

働き方見える化サービス 働き方見える化サービスの利用画面。テレワークのサポート機能はWebブラウザベースで動作するため、PCだけでなくスマートフォンでもアクセスできる

 また、突発的に起こる子供のお迎えや通院などで発生しうる、在宅勤務時の申告漏れや、所定労働時間外の業務PC利用など、長時間勤務や隠れ残業の是正に向けた勤務実態の把握もしやすくなる。

働き方見える化サービス 実際の勤務状況と、記録されるデータのイメージ。打刻忘れや隠れ残業なども確認できる
働き方見える化サービス 勤務実績に占める状態の割合を円グラフで分かりやすく表示することも可能

 サービスはNEC Cloud Iaas上に構築されており、利用者の登録や削除はCSVファイルを用いて一括で行える。利用者は登録時にメールで届くサービス用URLにアクセスして、クライアントソフトウェアをダウンロードし、Windows環境にインストールして利用する。

 価格は冒頭でも触れたとおり初期費用0円、月額利用料が1IDあたり500円からと安価なので、まずは1部門で試験導入し、順次拡大するといった利用もできる。

 今後NECでは、働き方見える化サービスをバージョンアップしていくことで、PCで利用しているアプリケーションソフトやその使用時間を記録したり、勤務時間を個人単位だけでなく部門別や企業全体で集計したりする機能なども提供していきたい考えだ。

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