本連載では、“名ばかりワークスタイル改革”を強いられている皆さんに作業効率化に効くWindows 10 Tipsを紹介します。1つひとつの操作で節約できる時間は小さいけれど、たくさんのTipsを習得すればきっと大幅な業務効率化につながるはず!
働き方改革が叫ばれる中、上司は「早く帰れ」というものの、仕事が減るわけじゃないし、早く帰れるわけがない――。この連載は、そんな悩みを持つ人たちのための連載です。紹介するのは、職場で日々繰り返すPC上の作業時間をできる限り短縮するためのWindows 10 Tips。1つひとつの操作で節約できる時間は少ないけれど、たくさんのTipsを習得すればきっと大幅な効率化につながるはず。
「さぁ、帰ろうか!」と思った矢先に「再起動」を促されてイライラするのが、Windows 10の更新プログラム。「セキュリティ対策や品質維持のため」と分かっていても、こんなタイミングだとストレスを感じてしまう。
企業で使うPCは、オンプレミスサーバで稼働するWSUS(Windows Server Update Service)などを用いて管理されていることが多いが、それ以外の場合、更新プログラムの適用やPCの再起動は利用者の運用に任される。そこで知っておきたいのがWindows Updateでイライラしないための設定方法だ。
更新プログラムは自動でダウンロードするため、上図のように準備を終えてPCを再起動するだけ、という状態になる。客先で打ち合わせを行っている最中や、帰宅中に書類をまとめている際にPCの再起動を促されると「イラッ」とすることだろう。
実はWindows 10は、こうした事態の回避方法を用意している。「設定」の<更新プログラム/Windows Update/再起動のオプション>に、再起動の実行タイミングを指定する設定項目<時刻をスケジュール>があるので、ここから帰社・帰宅後のタイミングを指定するとよい。
選択できる範囲は分単位の24時間と当日を含めた1週間。設定後は指定した時間にPCの再起動を実行するので、余裕をもって設定することをおすすめしたい。なお、<追加の通知を表示>を有効にすると、更新プログラムのダウンロード完了時に通知メッセージが現れる。<設定の表示><今すぐ再起動>と2つのボタンが並んでおり、前者をクリックすると<再起動のオプション>ページが開くので、素早く設定を行う場合は有効にしておくと便利だ。
Windows Update関連でもう1つ押さえておきたい設定が「アクティブ時間の変更」だ。「設定」の<更新プログラム/Windows Update/アクティブオプション>は、PCを使用する時間範囲を設定し、その間はPCの再起動を実行するというもの。
この設定を終業時間に合わせて設定すれば、社内でも社外でも更新プログラム適用によるPCの再起動を回避できる。ただし、指定範囲はWindows 10 バージョン1703で18時間以内。以前のバージョンは、より短い範囲しか選択できなかったが、日本社会の働き方を鑑みれば、必要にして十分だろう。
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