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» 2017年10月19日 08時00分 公開

MRだけじゃない!! 日本語フォント「UDデジタル教科書体」にも注目――Windows 10 FCU

日本マイクロソフトが、大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」に関する説明会を開催。同社の取り組みについて報告がなされた。

[田中宏昌,ITmedia]

大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」を公開

 2017年10月18日、東京で日本マイクロソフトが「Windows 10 Press Briefing」を開催し、10月17日(現地時間)に公開された「Windows 10 Fall Creators Update(1709)」を中心に、同社の取り組みについて説明した。

 セミナーでは、日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows & デバイス本部長 三上智子氏が「マイクロソフトが提唱するMobileファースト、クラウドファーストは、すさまじいスピードで進化している。デバイスとセンサーから情報が行き来して、クラウドを経由することで、今までできなかったことができるようになっている。その中で、エンドユーザーとの接点になるWindowsは非常に大事であり、これからもどんどん進化していく」とし、Fall Creators Updateの特徴を語った。

photo Windows 10 Fall Creators Updateで強化された法人向けの機能
photo Windows Mixed Realityに注目しがちだが、Microsoft Edgeを始め、基本機能も向上している
photo モリサワが開発したフォント「UDデジタル教科書体」を標準で備えたほか、PCでもカーブフリック入力が可能になった

MR体験を全国の販売店で

photo 日本マイクロソフト 業務執行役員 Windows & デバイス本部長 三上智子氏

 2015年のリリース以降、4度目の大型アップデートを迎えたWindows 10だが、三上氏は「テクノロジーが進化していくと、AIの力が強くなっていく。そのときに、クリエイティブの分野は人間が一番、力を発揮できるところであり、そのアイデアを刺激して最大限の力を発揮できるようにするのがWindowsで、そこに今後の方向性がある」とし、「今後のキーテクノロジーとなるのがWindows Mixed Reality(複合現実)で、これまでは法人の限られたユーザーに提供していたが、今回のアップデートでプラットフォームとして提供していく。対応ヘッドセットが続々と発表されており、今まで2Dの世界に閉じ込められていたものが、手軽に3Dで体験できるようになる。ゲームだけでなく、動画や写真、PowerPointなどのビジネスシーンの可能性を広げるものだ」と自信を示した。

photo MR対応デバイスは、現時点でデル、日本エイサー、日本HP、富士通、レノボ・ジャパンから発表されている。ヘッドセットの推奨年齢は13歳以上だ
photo MR用のゲームをプレイする三上氏

 続いて、日本マイクロソフト 執行役員 コンシューマー & デバイス事業本部 デバイスパートナー営業統括本部長 梅田成二氏は「Windows Mixed Reality用のコンテンツはグローバルで提供するほか、日本国内でも力を入れていく。現在、Microsoft ストア(Windows ストア)では40以上のMR用コンテンツ対応アプリを提供中で、2次元のアプリを加えれば2万以上に及ぶ」と語った。

photo グローバルで展開されているMR用コンテンツ
photo 今後提供予定の日本国内向けMR用コンテンツ。2017年内に公開予定の見込みとのこと
photo パートナーと協業して、11月18日から全国の販売店(400店舗以上を想定)で体験コーナーを提供するという

 梅田氏は「Windows Mixed Realityはハードウェアの要求仕様をPC内蔵グラフィックスにまで下げたことで、一般ユーザーが導入しやすくなった。これは2017年8月末に出荷されたPCの40%が合致しており、コンシューマーPC市場の4割がWindows Mixed Realityをサポートしたことになる。開発者にとってもポテンシャルがある市場と言えるのではないだろうか」と可能性を指摘した。

 加えて、OSが標準でアイトラッカーをサポートし、専用デバイスを追加すれば視線だけでPCを操作できるようになったことにも言及した。

photo 液晶ディスプレイ下部にある専用のセンサー(Tobii製のアイトラッカー)を使って、視線だけでキー入力をしている様子
photo 発表会場に展示されたTobii製のアイトラッカー。USB接続だ

見やすさ教えやすさにこだわった「UDデジタル教科書体」を標準装備

 新たに追加された日本語フォント「UDデジタル教科書体」について、モリサワ 公共ビジネス推進課 橋爪明代氏が「通常の教科書体は筆書きの楷書に近いので、全体的に細く見える印象があり、人によっては見づらかったり、把握しにくかったりする場合がある。そのため、代替としてゴシック体が使われる場合もあるが、字によっては字の形が違うように見えたり、書き順が分かりにくかったりするなど、教えづらいという意見もあった。そこで、現場の人々や子供の親などに意見を聞いてできあがったのが、UDデジタル教科書体だ」と経緯を述べた。

photo 2つの太さ(レギュラーとボールド)と、等幅/P付/K付という合計6書体が標準でインストールされている
photo UDデジタル教科書体は、従来の教科書体やゴシック体の弱点を解消すべく開発された
photo 見やすさや読みやすさだけでなく、学習指導要領に準拠した教えやすさにも配慮しているという

 さらに「実際にデジタルデバイスでの見やすさを検証したところ、国語と社会のサンプルでUDデジタル教科書体が見やすいという評価になった。紙に印字した形でヒアリングしたところ、UDデジタル教科書体が高い評価をいただけた」と科学的根拠を示した。

photo デジタルデバイスでの見やすさを検証した結果
photo 紙に印字した書体を生徒や教員に見比べてもらったところ、UDデジタル教科書体が高い評価を得た

 Windows 10 Fall Creators Updateでも、システムフォントはYu Gothic UIのままだが、UDデジタル教科書体は日本語以外の言語でも言語パックを追加することで導入できるという。新フォントの導入について、日本マイクロソフトでは「読みやすい日本語環境をお届けすること、そして日本のICT教育への貢献をしたいという思いで標準搭載した」(梅田氏)

Windows 7とOffice 2010の延長サポート終了も告知を続ける

 最後に三上氏は「One Windowsということで、Windows 10は幅広いデバイスに対応している。発表されたばかりのSurface Book 2(Microsoftの「Surface Book 2」、13インチは日本で11月16日発売)はCPU性能が2倍、GPU性能が3倍になり、用途がこれまでのクリエイティブからゲーミングにまで広げられる。価格も従来機よりか安くなっているので注目してほしい。また、11月7日に日本でも発売されるXbox OneにもFall Creators Updateを提供する」と今後について語った。

photo 日本では13型が先行して販売される「Surface Book 2」
photo 従来モデルとの価格比
photo 2020年に延長サポートの終了を迎えるWindows 7とOffice 2010の告知を積極的に行っていくという

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