第21回 「Windows 10」のCreators Update、情シス向けのメリットは?変わるWindows、変わる情シス(1/3 ページ)

マイクロソフトの新OS「Windows 10」。もう使ったという人も、まだ試していないという人もいると思うが、あらためてそのポイントを“マイクロソフトの人”に解説してもらおう。今回は最新アップデート「Creators Update」の新機能について。

» 2017年04月13日 08時00分 公開
[山本築ITmedia]

 こんにちは。日本マイクロソフトでWindows 10の技術営業を担当している山本築です。4月11日にWindows 10の最新アップデート「Creators Update」の提供が全世界で始まりました。皆さんのPCにも順次ダウンロードされると思います。

 Creators Updateと言うと、「クリエーター」のため、つまりクリエーター向けの機能が増えただけなの? と思う方は多いと思いますが、実際にはそれに加えて、法人向け(IT管理者向け)の機能も多数追加されています。新機能は大きく4つに分けられるので、1つずつ紹介していきます。まずは「Windows Defender セキュリティセンター」からです。

Windows 10のセキュリティ機能を一元管理

 Windows Defender セキュリティセンターは、「Windows Defender」や「SmartScreen」といったセキュリティ機能を1カ所に集約して管理できるアプリで、ユーザーが簡単に確認や機能設定を行えます。以下の5つの項目で構成されています。

photo Windows Defender セキュリティセンターの機能
  • ウイルスと脅威の防止:クイックスキャンやカスタムスキャンなどを行えます。
  • デバイスのパフォーマンスと正常性:最新のWindows更新プログラム、デバイスドライバー、バッテリー残量、ストレージ容量といった状態をまとめて確認できます。
  • ファイアウォールとネットワーク保護:ネットワーク接続やWindowsファイアウォールの設定に関する情報のほか、ネットワークのトラブルシューティング情報へのリンクが表示されます。
  • アプリとブラウザーコントロール:Windows Defender SmartScreenの設定を調整できます。悪意のある可能性が高いサイトやダウンロード、ファイルについて警告が表示され、より安全にWebブラウジングを利用できます。
  • ファミリのオプション:Microsoft アカウントを利用した、オンラインで利用できる家族向けオプションに簡単にアクセスできます。

 もちろん、これまでのWindows Defenderはウイルス対策ツールとして有用ですが、昨今のサイバー攻撃は、アンチウイルスソフトだけでは対処できないケースも多いです。増え続けるマルウェアに対して、どうしても対応が後手に回ってしまうためです。

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