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» 2018年02月03日 07時00分 公開

Microsoft Focus:XPの反省をどこまで生かせるか MSのWindows 7 EOS対策、あの手この手 (1/2)

日本マイクロソフトは、「Windows 7」「Office 2010」延長サポート終了に向けた取り組みをスタート。2020年に「Windows 10」の利用率9割、中小企業における「Office 365」「Microsoft 365」利用数10倍を目指し、打ち出した移行支援策とは?

[大河原克行,ITmedia]

 「Windows 7」の延長サポートが2020年1月14日に終了する。終了まで2年を切ったわけだ。そして、同年10月13日には、「Office 2010」の延長サポートが終了する。日本マイクロソフトは、これらの延長サポート終了に向けた移行支援を早くも開始した。

Photo 日本マイクロソフト 執行役員常務 パートナー事業本部長の高橋美波氏

 同社は、「Windows XP」の延長サポートが終了した際に、約1年前から積極的な移行施策を開始したが、「大手企業や中小企業では、新たなOSの導入に伴う検証期間や、予算の確保に時間がかかるため、1年前からの訴求では遅く、Windows XPの延長サポート終了時には混乱を招いた。もっと時間をかけて推進しなければならないという反省があった」(日本マイクロソフト パートナー事業本部長の高橋美波執行役員常務)と振り返る。そこで今回のWindows 7の延長サポート終了では、早くからさまざまなパートナーを巻き込んで訴求し、早期に移行を図ることにしたという。

 延長サポート終了の2年前から、積極的に移行措置を提案することで、検証や移行の予算を確保するための期間を用意。駆け込みで移行する企業や個人が集中することで生まれる不要な特需を回避する狙いもある。

「知る」「聞く」「相談する」の3ステップで移行を促進

 日本マイクロソフトの平野拓也社長は、「2020年には、法人における『Windows 10』の利用率を9割にまでもっていきたい。また、中小企業における『Office 365』と『Microsoft 365』の利用数を現在の10倍にする」との目標を打ち出し、「知る」「聞く」「相談する」という3つのステップで、最新環境への移行を促進することを明らかにした。

Photo Windows 7および「Office 2010」の延長サポート終了について説明する平野社長

 「知る」という点では、2018年1月から、法人向けサポート相談終了窓口を、マイクロソフトカスタマーインフォメーションセンター(0120-41-6755)内に開設。さらに、Windows 7とOffice 2010のサポート終了移行支援サイト「2020年世代交代。Windows 7 & Office 2010サポート終了。今から始める、移行への道 - Windows for business」を開設。さらに、オンライン媒体や、オフライン媒体などを通じて、法人市場に対する告知を強化するという。

 同社によると、Windows 7のサポート終了時期を認知している中小企業は、現時点では49%にとどまるという。「これを早期に100%に持っていくことが大切」(日本マイクロソフトの高橋執行役員常務)と、まずは「知る」活動を積極化させる。

 「聞く」では、移行や導入に向けたイベントおよびセミナーを、2018年だけで約1000回開催する計画を明らかにした。日本マイクロソフト主催によるセミナーのほか、パートナー共催セミナーも開催する予定であり、1月12日には、札幌でセミナーを開催。これを皮切りに全国各地でセミナーを開く。

 「相談する」では、約30社のWindows 10、Office 365移行支援パートナーとの連携によって、新たな環境への移行に向けた相談窓口を設置する。

 既に2017年12月に、リコージャパンが「Microsoft 365支援センター」を開設。さらに、富士ソフトは、「Windows 10/Office 365移行支援センター」を1月23日に開設した。リコージャパンでは、「Skype for Business」を活用した遠隔サポートと、全国約422のサポート拠点を活用したオンサイトサービスを組み合わせたワンストップサービスを提供。富士ソフトでは、東京および大阪に実機を通じたMicrosoft 365検証ゾーンの設置や、「Surface」貸し出しサービス、先着10社を対象にした無償導入検証キャンペーンを実施する。

 PCメーカーでは、富士通が、「Windows 10 & Office 365移行支援」窓口を設置し、法人ユーザーにおける各移行フェーズに合わせたサービス、ソリューションを提供するほか、「Windows 10移行簡易診断キャンペーン」「Windows 10移行ガイド」の提供などを行う。

 東芝クライアントソリューションでは、「Windows 10移行サービス」として、Windows as a Serviceワークショップと検証パッケージの展開、「Windows 10ライフサイクルソリューション」サイトを開設する。

 販売パートナー向けの支援体制では、ダイワボウ情報システムが、パートナー企業を対象に、「Microsoft 365販売支援相談窓口」を開設し、Microsoft 365の販売支援と導入アセスメントツールの提供、デバイスのプロビジョニングを簡略化する「Windows AutoPilot」を展開するためのサービスメニューの提供、全国1万人以上の販売パートナーに向けたセミナーの実施を計画している。

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