HTTPを使うWebサイトはすべて「安全ではない」――Google Chromeで明示へ

2018年7月にリリース予定の「Chrome 68」からは、HTTPを使っている全てのWebサイトについて、アドレスバーに「非安全」(not secure)の文字を表示する。

» 2018年02月09日 09時50分 公開
[鈴木聖子ITmedia]
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 WebのHTTPS化を推進している米Googleは、2018年7月にリリース予定のWebブラウザ安定版「Chrome 68」から、まだHTTPを使っている全てのWebサイトについて、アドレスバーに「非安全」(not secure)の文字を表示すると発表した。

 Googleは、通信の内容が暗号化されるHTTPS接続を推進する立場から、検索順位の決定にも影響を与えるなどの措置を通じ、HTTPからHTTPSへの切り替えを強く促してきた。

 現在のChromeでは、HTTP接続を使っているWebサイトはアドレスバーのURLの左側に「i」のアイコンが表示され、クリックすると「このサイトへの接続は保護されていません」という警告が表示される。

 これに対してChrome 68からは、「i」に加えて「Not secure」の文字を表示する。

photo Chrome 68からは、HTTP接続を使っているWebサイトのアドレスバーのURLの左側に「Not secure」の文字を表示する(出典:Google)

 業界でもHTTPS化を促す取り組みが進んでおり、Googleによると、HTTPSを使ったChrome上のトラフィックは2017年10月の時点でAndroidとWindowsでは68%、Chrome OSとMacでは78%を占めるようになり、上位100サイトのうち81サイトはデフォルトでHTTPSを使うようになったという。

 今後もGoogleでは開発者支援のツールを提供するなどして、HTTPからHTTPSへの切り替えを促す方針。

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