日本HPが法人向けにセキュリティ機能を強化したモバイルPC2モデルとモバイルワークステーション1モデルを発表、4月より順次発売する。
2018年3月2日、日本HPがセキュリティ機能を高めたモバイルPCとワークステーションを発表した。それぞれの製品名と価格、発売予定時期は、13.3型ノートPC「HP EliteBook 830 G5 Notebook PC」は14万8000円〜で6月上旬、15.6型ノートPC「HP EliteBook 850 G5 Notebook PC」は17万9800円〜で4月上旬、14型の「HP ZBook 14u G5 Mobile Workstation」は14万8000円〜で4月上旬となっている(いずれも税別)。
新モデル共通の特徴は、Intelの第8世代Coreプロセッサーを搭載するほか、32GBのメモリやLTE内蔵モデルを選択できることだ(LTEの内蔵はZBook 14u G5のみ除く)。また、IntelやAMDと協力して開発したという独自チップ「HP エンドポイントセキュリティコントローラー」を内蔵し、BIOSやOS、重要なセキュリティサービスやアプリケーションへのサイバー攻撃を予防、検知、復旧することで、万が一サイバー攻撃の被害を受けた場合でも、ビジネスへの影響を最小限にとどめるという。
具体的には、インターネット経由で安全なシステム復旧が行える「HP Sure Recover」や、ウイルス対策などの主要なプロセスやアプリケーションを監視し、それらが停止した場合にプロセスやアプリケーションを自動的に再起動して、安全な状態に復旧する「HP Sure Run」といった新機能に加え、サードパーティー製のファームウェアにも対応した「HP Sure Start Gen 4」、ブラウザ経由の攻撃からPCを守る「HP Sure Click」(新たにPDF閲覧にも対応予定)が提供される。
同社ではこれらのセキュリティ機能によって、場所を選ばない働き方を支援していくという。
EliteBook 830 G5は、1920×1080ピクセル表示に対応した13.3型液晶ディスプレイを採用、のぞき見などのビジュアルハッキングをワンタッチで防ぐ「HP Sure View」機能を備える。陽極酸化アルミニウム削り出し素材を採用し、米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアした堅ろう性の高いボディーや、開閉式スライドカバー付きWebカメラを備えるほか、下り最大450MbpsのLTE-Advanced(Intel XMM 7360)も選択可能だ。
ボディーサイズは310(横)×229.3(奥行き)×17.7(厚さ)mm、重量は約1.33kgとなっている。
15.6型の液晶ディスプレイを搭載したEliteBook 850 G5は、650nitでフルHD(1920×1080ピクセル、Sure View対応)と400nitで4K(3840×2160ピクセル)が用意される。GPUにAMD Radeon RX540(グラフィックスメモリは2GB GDDR5)やLTE-Advanced(Intel XMM 7360)を装備するほか、ポイントスティックや18.7mmピッチのキーボードを用意しているのがポイントだ。
ボディーサイズは370(横)×252(奥行き)×18.3(厚さ)mm、重量は約1.78kgとなっている。
一方、モバイルワークステーションのZBook 14u G5は、1920×1080ピクセル表示の14型液晶ディスプレイを備え、光沢仕様でSure Viewとタッチ操作対応パネルか、非光沢でタッチ操作に対応しないパネルから選べる。ストレージに512GBのSSD(M.2 NVMe対応)、GPUにAMD Radeon Pro WX3100(グラフィックスメモリは2GB GDDR5)とスペック重視の構成になっている。ボディーサイズは326(横)×234.3(奥行き)×17.9(厚さ)mm、重量は約1.6kgで、米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアしたボディーも目を引く。
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