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» 2018年03月08日 17時00分 公開

富士ゼロックス、AIやIoTでオフィスの業務効率化を支援する5つの新サービスを提供

富士ゼロックスは、AIやIoTを活用してオフィスの業務効率化などを支援する新サービスを2018年4月から始める。独自AIによる手書き文字の高精度なデータ化や、専門職の知識や経験を企業の共有資産として体系化するサービスなど、多角的なサービスで企業競争力の強化を支援する。

[金澤雅子,ITmedia]

 富士ゼロックスは2018年3月7日、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)を活用して業務効率化や生産性向上を支援する新サービスを、同年4月より順次提供すると発表した。

 同社では、新たな価値提供の戦略として「Smart Work Innovation(スマートワーク・イノベーション)」を策定。オフィスに蓄積されたドキュメントから「価値ある知」を抽出する独自のAI技術「Document AI」、商品提供を通して強化してきたセキュリティ技術、社内外での実践を通じて培ったIoT技術などを活用したソリューションサービスを提供するとしている。

 同社は、技術革新やグローバル化で競争が激化する中、業務の効率化や創造性の発揮を通した競争力強化が求められているものの、企業の現場では、さまざまな制約が業務のデジタル化や生産性向上を阻害し、働く人の時間を拘束しているだけでなく、業務遂行に必要な専門性が活用しきれず、全体的な組織能力の向上、創造性の発揮を阻んでいると指摘。こうした課題に対応する多角的なソリューションを提供する。

Photo 「Smart Work Innovation」の全体構想

 新たに提供を開始するサービスは、「高精度データエントリーサービス」「図面情報抽出サービス」「専門知識体系化サービス」「クラウドセキュリティーサービス」「行動分析最適化サービス」の5つ。

 高精度データエントリーサービスは、人の視覚情報処理の仕組みを利用した独自のAI技術により、帳票などの手書き情報を高精度に認識し、デジタル処理に適した形式に変換する。金融機関との実証実験では、手書き帳票からのデータ入力の生産性を約2倍以上高めたという。

 図面情報抽出サービスは、独自のレイアウト解析と文字認識技術により、製造業や設備・建設業などの図面中に記載された文字情報から、指定した文字列を抽出する。例えば、設備の保守点検などの際に書かれた部材番号や部品などの情報を自動的に抽出し、交換部材との照合作業なども支援する。

 専門知識体系化サービスは、複数の文書中の語句の関連性を、独自の自然言語処理技術で抽出して体系化することで、従来は専門職の知識や経験に依存していた情報の関連性の発見を、誰でも可能にするもの。例えば、多数の国や地域に商品を展開する製造業の場合、全ての国や地域の法律に準拠する必要があり、ある国で法改正が行われると、影響する商品や仕様を見つけ出すのに多大な労力がかかる。同サービスを利用すれば、対象となる法律に関連する商品や情報を迅速に検出し、法改正への対応業務を抜本的に改善できるという。

 クラウドセキュリティーサービスは、同社のネットワークアウトソーシングサービス「beat」で培った顧客環境のセキュリティに関する知見を生かし、オフィス、クラウド、モバイルを統合したセキュアなネットワーク環境を高速で安定した閉域網として提供する。日々進化する未知のマルウェア攻撃から情報資産を守るサービスなども順次導入する予定。

 行動分析最適化サービスは、センサーなどを活用して、働く人のコミュニケーション(対話)状況や行動などを可視化・分析し、働き方改革の具体的な施策立案や効果測定などを可能にする。より質の高いアウトプットが出せるワークスタイルへの変革や、コミュニケーションの整流化による生産性改善、創造性を発揮しやすいオフィス環境の実現などを通して、働き方改革を支援する。

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