Appleのセキュリティ情報によると、iOS 11.3では計43件の脆弱性を修正した。
米Appleは3月29日、iPhoneやiPad向けに公開した「iOS 11.3」のセキュリティ情報を公開し、同リリースで多数の脆弱性を修正したことを明らかにした。
Appleのセキュリティ情報によると、iOS 11.3では計43件の脆弱性を修正した。カーネルやWebKitに、任意のコード実行に利用される恐れのある深刻な脆弱性が存在していたほか、情報流出や権限昇格、サービス妨害(DoS)などの脆弱性を修正している。
「watchOS 4.3」「tvOS 11.3」でも同様の問題を修正したほか、「Xcode 9.3」ではllvmに関する複数の問題に対処した。
iOSを巡っては、11.2.6までのバージョンで、ロック画面で非表示にした通知内容がSiriに読み上げられてしまう問題や、カメラでQRコードを読み取る機能に関する問題が報告されていた。
QRコード読み取りの問題については、セキュリティ情報サイトのinfosecが作成したQRコードを筆者が試したところ、画面には「facebook.com」というURLが表示されるのに、これをタップするとSafariで「infosec.rm-it.de」というWebサイトが開く問題は、iOS 11.3に更新した後も解消されていなかった。
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