コラム
» 2018年06月18日 08時00分 公開

Publickey:インメモリDBの「SAP HANA」、Intelの不揮発性メモリに正式対応 サーバダウン時もデータを失わず高速起動 (1/4)

「SAP HANA」がインテルの不揮発性メモリに正式に対応したことを発表しました。インメモリDBに、不揮発性メモリを利用するメリットはどこにあるのでしょうか。SAP HANAの内部構造からそれを解き明かします。

[新野淳一,Publickey]

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「インメモリDBの「SAP HANA」、インテルの不揮発性メモリに正式対応。サーバダウン時もデータを失わず高速起動」を許可を得た上で転載、編集しています。


 SAPは同社のインメモリデータベース「SAP HANA」のアップデートリリース「SPS03」で、インテルの不揮発性メモリ「Intel Optane DC persistent memory」に正式対応し、データベースの一部を不揮発性メモリに配置することを可能にすると発表しました(参照リンク:SAP HANAのブログ)。

 Intel Optane DC persistent memoryは、メインメモリのDRAMと同じくDDR4スロットに挿せる不揮発性メモリで、Intelが2018年6月1日に正式発表したばかりです。既にサンプル出荷は開始しており、2019年に本格出荷が予定されています。

photo Intel Optane DC persisntent memory

 Intel Optane DC persistent memoryを利用するメリットは2つ挙げられます。

 1つはDRAMよりも安価なため、DRAMより安く、多くのメモリをサーバに搭載できるようになること。そしてもう1つは、データベースのデータを不揮発性メモリに配置するとサーバダウン時でもメモリ上のデータが消えないため、すぐに再起動できることです。

 下記はSAP HANAブログにポストされた記事「Continuous and Customer-Driven Innovation with SAP HANA」からの引用です。

 SAP HANA 2.0 SPS03 also is the first major database platform to support Intel Optane DC persistent memory. Persistent memory support will transform the current data storage hierarchy providing a combination of higher capacity, affordability, and persistence. This will enable customers to process more data in real-time while driving a lower TCO and improving business continuity with drastically faster SAP HANA startup times.

 SAP HANA 2.0 SPS03はIntel Optane DC persistent memoryをサポートする最初の主要なデータベースプラットフォームです。不揮発性メモリのサポートは、大容量かつ安価そして不揮発性を実現し、現在のデータストレージにおける階層構造を変革するものです。これにより、お客さまはより低い総所有コストでより多くのデータをリアルタイム処理できるようになり、さらにSAP HANAの起動時間が劇的に高速化されることでビジネスの継続性の改善も実現できます。

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