悪用された場合、攻撃者が中間者攻撃を仕掛けて他のExchangeユーザーになりすますことができてしまう恐れがある。
米Microsoftの法人向けメールシステム「Microsoft Exchange」に未解決の脆弱性が発見された問題で、Microsoftは2月5日、この脆弱性に関するセキュリティ情報を公開し、当面の緩和策を紹介した。
Microsoftによると、脆弱性はExchange Server 2010〜2019で確認されている。悪用された場合、攻撃者が中間者攻撃を仕掛けてMicrosoft Exchange Serverに対する認証リクエストを転送させることで、他のExchangeユーザーになりすますことができてしまう恐れがある。
この脆弱性を解決するための更新プログラムは開発中だといい、セキュリティ情報では悪用を防ぐための当面の対策として、Exchange Web Services(EWS)サブスクリプションの作成をブロックする方法について解説している。
ただし、この対策の「副作用」として、Outlook for MacやSkype for Business Client、Apple Mail Clientsなどに支障が出て、正常に動作しなくなる可能性もあるとして、注意を促している。
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