Samsung、両面表示液晶を開発

» 2007年01月05日 07時30分 公開
[ITmedia]

 韓国Samsung Electronicsは1月4日、表裏の両面に同時に異なる映像を表示できる携帯機器向け小型液晶を開発したと発表した。1枚の液晶の表裏で異なる映像やデータが表示できるため、携帯機器のさらなる薄型化への貢献が期待できる。

 新液晶は、同社の新しいダブルゲート型TFTトランジスタ構造を採用。TFTゲートはピクセルレベルで電圧を変換し、液晶表示を調整する。新開発の両面液晶では、1ピクセルにつきゲートが従来のように1個ではなく2個あるため、両面で異なる映像を表示することができる。

 また片面は透過型、もう片面は反射型で、必要なバックライトは1つのみ。液晶サイズは2.22インチ、厚みは2.6ミリ。解像度はQVGA(240×320ピクセル)、輝度は透過型が250ニト(nit)、反射型が100ニト。

 Samsungは新液晶を、1月8日から米ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)に出展する予定だ。

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