ドコモ、「SIMPURE N/L」「NM850iG」「hTc Z」「BlackBerry 8707h」に不具合──FOMAカードを交換

» 2007年03月12日 13時55分 公開
[園部修,ITmedia]

 NTTドコモは3月12日、海外で「SIMPURE N」「SIMPURE L」「NM850iG」「hTc Z」「BlackBerry 8707h」の各機種と、一部のFOMAカードとの組み合わせで利用した際に、一部の海外携帯電話事業者のネットワークで端末とネットワーク間の認証が正常に完了せず、圏外表示のままになって、帰国後も音声通話やパケット通信ができなくなる場合があると発表した。対象となる端末は合計39万7000台。対象の機種とFOMAカードを利用しているユーザーには、問題が起こらないFOMAカードを用意し、交換する。なお日本国内でのみ利用している場合は、今回発表の不具合は発生しない。

 端末が圏外表示のままになってしまう原因は、海外の携帯電話事業者との認証を行う際、国際標準として定められている3GPP規格に準拠しない手順で処理された信号が送信される場合があり、そのような信号を受信した端末が、認証の信号を不正な信号として処理してしまうため。交換用に用意されるFOMAカードでは、想定されない信号が送られてきた場合にも、不具合が生じないようにしてあるという。

 該当機種とFOMAカードの組み合わせで利用しているユーザーには、ダイレクトメールで告知する。ユーザーはドコモ故障取扱窓口に該当機種を持ち込めば、新しいFOMAカードに無償で交換してもらえる。なお「hTc Z」「BlackBerry 8707h」は、基本的に今回の事象が発生しないFOMAカードとの組み合わせで販売しているため、購入時のFOMAカードで利用している場合には不具合は発生しないが、FOMAカードを入れ替えるなど、端末とカードを別々に用意した場合は対象となるケースがあるという。

 今回の不具合は、2006年7月に発表された、SIMPURE NおよびSIMPURE Lに関する不具合とは別の事象だという。

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