Crusoeプロセッサが利用されているPCでは、省電力のためのLongRun機能を利用することで、状況によるクロック可変ができる。
Linux上でもLongRun制御は可能であり、次のサイト上で公開されているモジュールを組み込むことで実現ができる。ただし、条件としてカーネル2.2.18、または2.4以上であり、カーネルオプション(「Processor type and features」→「cpuid」と「msr」)で「MSR」と「CPUID」が有効になっている必要がある。カーネルオプション(再構築)についてはLinux How-To「カーネル2.4アップグレードガイド」を参考にしてほしい。
組み込み手順に進もう。次のサイトを参照し、ここではlongrun-0.9.tar.gzファイルをダウンロードした。
・LongRun for Linux
ftp://ftp.kernel.org/pub/linux/utils/cpu/crusoe/
次のように指定してソースファイルから実行形式ファイルを生成する。ここでは実行ファイルを「/usr/sbin/」ディレクトリにコピーした。
# tar zxfv longrun-0.9.tar.gz # cd longrun # ./MAKEDEV-cpuid-msr # make # cp longrun /usr/sbin |
「longrun」が実行ファイル名だ。「-p」オプションを付加させるとステータスが表示される。
# longrun -p LongRun: enabled LongRun Thermal Extensions (LTX): inactive Current performance window: 0 to 100 Current performance level: 100 LongRun flags: performance |
単に「./longrun」と指定すればオプション一覧が表示される。簡単な使い方としては、「-f」オプションで動作フラグを指定し、「-s」オプションで「高」「低」それぞれの値を入力する。
# longrun -f economy # longrun -s 0 0 |
_ 上記指定によるflagsの「economy」はエコノミーモード、「-s」で指定するパフォーマンスレベルは最低値の「0」にすることを意味する。一方、flagsに「performance」(パフォーマンス)を指定すると、高クロックでCPU動作する。
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