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» 2001年02月23日 00時00分 UPDATE

Win386.swpファイルがCドライブの空き容量を圧迫してしまう

[森川拓男,ITmedia]

 任意のソフトで容量の大きなファイルを扱っている最中、ハングアップをして再起動をしたらCドライブの空き容量が減ってしまった。こんな経験がないだろうか。

 Windows9x/Meの場合、これは作業中に作成される「Win386.swp」というファイルが原因の場合が多い。Win386.swpはWindows自体が管理をするスワップファイルである。Windows9x/Meでは、このスワップファイルはWindowsの終了時にクリアされるが、何らかの事情で正常に終了しなかった際には残ってしまう。しかも、再起動を繰り返してもこの肥大化したスワップファイルは最適化されて小さくなるということはない。また、Windowsの起動中は常に使用してロックされているため、Windows上からは削除すらできない。

 この場合の対処方法は次の2種類だ。どちらもスワップファイルを削除する手順だが、再起動後には自動的に作成されるので心配することはない。ちなみに、Windows2000/XPでも「ページファイル」(スワップファイルと同じ)が作成されるが、メモリ管理の方法が改善されているためか、Windows9xほどにはエラーが出ることはないようだ。Windows2000/XPでのページファイルのクリア方法は「Windows終了時に仮想メモリを消去する」Tipsを参考にしてほしい。

MS-DOSモード上で削除する

1. 「スタート」→「Windowsの終了(U)」→「MS-DOSモードで再起動する(M)」を選択して,MS-DOSモードにする

2. c:\windowsとなっているので(異なる場合はwindowsフォルダに変更),次のコマンドを実行する。

del win386.swp

3. 「Ctrl」+「Alt」+「Del」を押して再起動をする。起動後には,Windowsが自動的にスワップファイルを作成する。

仮想メモリのスワップ先を変更する

画面
「マイコンピュータ」で右クリックして「プロパティ(R)」を選択する

画面
「システムのプロパティ」で「パフォーマンス」タグを選択して「仮想メモリ(V)」をクリックする

画面
「自分で設定する」にチェックを付けて,仮想メモリを一時的に別のドライブに変更する(ほかのハードディスクが容量が大きいのであれば,そのまま変更してもよい)

画面
OKをクリックすると,「仮想メモリの設定の確認」が表示されるので「はい(Y)」をクリックする

画面
「閉じる」をクリックしてシステムのプロパティを閉じたら,「システム変更の設定」が表示される。次に「はい(Y)」をクリックしてWindowsを再起動しよう。Cドライブにスワップファイルを戻したい場合には,設定を直せばよい

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