プリンタの印刷処理時間を短縮させたい〜その2〜

　Wordなどのアプリケーションから印刷の処理をすると，印刷ボタンを押してから実際に印刷されるまでにかなりの時間がかかってしまう。こんな経験がないだろうか。以前にも「プリンタの印刷処理時間を短縮させたい」でその対処法を紹介したが，それでも改善されない場合には，次の方法を試してみるのがよい。できる限りのメモリ容量とシステムリソースの確保をするという試みだ。

　個々のプリンタドライバによっては，設定オプション名などが異なるため具体例としては紹介できないが，ドライバのスプール設定などを試してみると改善される場合も多い。この点に関しては，それぞれのプリンタドライバのヘルプや，プリンタメーカーのサポートページを参照しよう。

1. Windows上で起動している，印刷に使用していないアプリケーションを終了させる。

2. 次の方法でWindowsで使用可能なメモリ容量を増やす。

a. タスクトレイなどの不要な常駐プログラムを終了させる。
b. 壁紙，スクリーンセーバーを使用しないようにする。
c. 使用していない不要なドライバがあれば解除する。

3. 仮想メモリの設定を確認する。

「システムのプロパティ」を起動し，「パフォーマンス」タブを表示させて「仮想メモリ(V)」をクリックする

「自分で設定する(M)」に設定されている場合には，「仮想メモリの自動設定（推奨）(W)」に変更しよう

4. 次の方法でハードディスクの空き容量を増やす。
a. 不必要なファイルを削除する。
b. ごみ箱を空にする。

Windows 98以降の場合は，アクセサリの「ディスククリーンアップ」を利用することで，ごみ箱のファイルや一時ファイルを一括削除することが可能だ

c. 使用しないアプリケーションを削除する。

5. デフラグを利用してハードディスクを最適化する。

ハードディスクに書き込まれるデータは，不連続領域が増えてくると印刷データ（スプール）も例外でなく断片化されてしまう。このため動作速度が低下する可能性がある。デフラグ（ファイル断片最適化）を実行すると空き領域が連続した領域にまとめられるため，結果的にディスクアクセス速度が向上するわけだ