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» 2001年01月18日 12時00分 UPDATE

IT Business フロントライン(20):続 パソコンを安く買う方法!

[三浦優子(コンピュータ・ニュース社),@IT]

 第15回目の本コラムで「ボーナスでPCを安く買う方法」を紹介した際、「もっと安く買える方法をご存じの方がいらっしゃいましたらご連絡ください」と末筆に記したところ、本当に何人かの読者の皆さんから耳寄りな情報をちょうだいしました。

 Hさんからは、

  1. 会社に出入りしている代理店に出物を探してもらう
  2. アウトレットを狙う
  3. オークションを狙う
  4. パソコンショップでないところを狙う

と、4通りもの方法をご推薦いただきました。

 K社にお勤めのTさんからは、「デル・コンピュータの“デル・アウトレット”または“デル・エクスプレス”という方法もありますよ」というメールを頂きました。

 岩手県在住のNさんからは、「オークション」をご推薦いただきました。

皆さん、本当にありがとうございました。

意外と魅力に欠けるメーカー直販価格

 実は前回、「メーカー直販」については、“禁じ手”として、あえてふれるのをやめた。期待ほど思い切った価格が付いていることが少ないからである。その要因は2つある。

 1つは、流通を通して商品を販売しているメーカーとしては、流通よりも自社直販の方の販売量が増えると、いろいろな支障をきたすからだ。こう書くと、「だから日本の流通は複雑すぎて、消費者は損をしている」という議論になるのだが、それも半分は当たっていて、半分は間違っているような気がする。

 複数あるメーカーから欲しい商品が選択できるうえ、自宅の近所にある「店」というのはやっぱりありがたい存在である。確かに日本の流通は複雑ではあるが、すべての商品がメーカー直販になるのは、少なくとも私にとってはあまりうれしいことではない。

 まあ、その是非はともかく、流通を完全に否定するような価格帯を付けられるメーカーは、デル・コンピュータのように、販売チャネル経由での商品流通をしていないところだけであろう。それゆえ、たいていのメーカー直販価格には意外と魅力的なものが少ないのだ。

 2つ目の要因は、直販価格に思い切った値付けをしてしまうと、店頭価格が大きく乱れ、メーカー自身の利益を薄くすることにつながるというところにある。

 例えば、現金問屋のサイトでなら、思い切った低価格で商品が売られていたとしても、大手販売店では「うちはメーカーの正規代理店だから」とかなんとか理由をつけて、ある程度の利益を確保できる値付けをすることができる。

 しかし、メーカー自身のサイトであまりに思い切った価格が付いていると、その価格が実売価格の標準であるという認識を多くの人が持ってしまうため、本当はもっと高く売れる商品でも、安い値段を付けないと売れなくなってしまうということになりかねない。店頭価格を維持するためにも、メーカーは自分のところでは思い切った値付けはできないのである。

 ところが、最近になって、「店頭で売っている商品とは違う」という位置付けで、結構思い切った価格で商品を出しているケースや、期間限定で在庫処分をしているメーカーを見かけることがある。「特定メーカーにだけこだわる人で、マメにサイトを閲覧すること」という条件つ付きで、パソコンが安く手に入るということを覚えておいても損はない。

オークションはどうか

 “オークション”は私の発想にはないものだったので、「おおっ!」と思ったが、必ずしも安値で商品が手に入るとは限らないこと、台数制限があること、などのデメリットがある。

 自分の会社でこの話をしていたら、「『オンセール(http://www.onsale.co.jp/)』は卸をやっているソフトバンク・コマースの関連会社だけあって、大量の在庫処分品が出ていることがある」という耳寄り情報を得た。

 オークションであっても、個人の出展者に頼るのではなく、大量に商品を持つ卸業者が出展者となれば、思わぬ価格で希望する製品が手に入ることもあるようだ。

卸業者のインターネット通販は切り札?

 実は、オークションに限らず、卸業者のインターネット通販は、製品の数や価格などの面で「卸業者が運営するECサイトはよい」という声しきりである。現金問屋を取材していても、「価格勝負となれば卸には勝てない」という声もたびたび出てくるくらいだ。

 ソフトバンク・コマースは自社で運営するサイトこそないものの、前述したオンセールをはじめ、「何かしらの出資をしているなど、かかわりを持っているところ」はたくさんある。同社に限らず、カテナ(http://www.catena.co.jp/)ダイワボウ情報システム(http://www.pc-daiwabo.co.jp/)キヤノン販売(http://www.canon-sales.co.jp/)サンテク(http://www.santec.co.jp/)などの大手卸は、何かしらのサイトを持っているから、一度チェックしてみてはいかがだろう。お買い得な製品が結構そろっているらしい……。

 2000年の年末、大手パソコン・メーカーに取材をしたが、ほとんどのメーカーが過剰在庫を抱えているようだ、とのこと。ということは、新たにオープンするショップ、現金問屋、卸、オークション、メーカー直販などのいずれのルートでも、思わぬ商品が安価に出てくる可能性が大きいということではないか。

 特に決算期である2001年3月末日前後には、売り上げの帳尻合わせのために大量の商品が放出されそうな予感が……パソコンを買い替えたいあなた、ずばりチャンスです!

著者紹介

三浦 優子(みうら ゆうこ)

1965年、東京都町田市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、2年間同校に勤務するなど、まったくコンピュータとは縁のない生活を送っていたが、1990年週刊のコンピュータ業界向け新聞「BUSINESSコンピュータニュース」を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社に入社。以来、10年以上、記者としてコンピュータ業界の取材活動を続けている。

メールアドレスはmiura@bcn.co.jp


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